米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第84回
歯磨きから変えてみる

朝起きて、最も日常的なことに、歯磨きがあります。
まだ眠い中、歯を磨きますから、
普段はぼんやりして何をしているか覚えていないかもしれません。

しかし、脳を始動させる重要な時間です。
この時間を無駄にしてはいけません。

歯磨きを新しい刺激にするには、
新しい歯ブラシを使うという方法があります。
それならブラシの硬さも気になるでしょう。
それはまさに意識して歯を磨いているということです。
さらに、歯磨き用のチューブを変えれば、味覚を刺激します。

つまりこんな風にいつも意識していないことも、
ちょっと変化を付けると脳を刺激していくわけです。

歯磨きの時、何を考えているでしょうか。
1日の計画や予測できることを考えてみましょう。
誰に会うのか、何が必要なのか、
それをチェックするにはいい時間です。
1日の段取りを歯磨きしながら考えてみましょう。

その時、記憶を強化する方法があります。
右の奥歯、左の犬歯というように、
その歯と今日やるべきことを組み合わせみるのです。

例えば、大切な郵便物を送らねばいけないということであれば、
右の角を曲がったところにポストがあるということと、
右の奥歯を結びつけます。

そうすれば、歩いて行く途中で、
右に曲がったときに、歯の位置の記憶が甦り、
郵便物を出すのだと思い出せます。

そうやって毎日、歯の位置と記憶を結びつけておけば、
うっかり忘れてしまうことがなくなるはずです。

からだの一部と記憶すべきことを結びつけるのは、
記憶のテクニックの基本です。

毎朝、歯磨きをしながら、
1日の忘れてはいけないことのチェックをして、
歯の位置に記憶を結びつける訓練をやってみましょう。


←前回記事へ

2010年6月7日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ