虎ノ門漢方堂店主・城戸克治さんの
やさしい漢方の話

第237回
健康食品で、人体実験の犠牲者に・・・

健康食品でも、医薬品のように
臨床試験のデータがある製品が存在します。
医薬品の場合でもそうですが、
臨床試験をしてデータを取ることは
そう簡単な作業ではなく、
人手もコストもそれ相当に掛かります。
しかし、臨床試験のデータがあれば、
作用や副作用の面でも
ある程度の把握ができるため、
データのない製品よりも
遥かに安心して使うことができます。

落ち着いて考えてみれば分かりますが、
臨床試験のデータがない製品を使うということは
人体実験のモデルになることを意味します。
ある程度の報酬をもらって
実験に参加するのならいざ知らず、
お金を払ってまで
参加する必要性はほとんどないはずです。

健康食品の市場には、
臨床試験のデータがない製品が
平然とまかり通っています。
また、他の製品のデータや数値を流用し、
自社の商品の説明に使用している
便乗したデータの商品もかなり出回っています。

アガリクスやメシマコブなどの場合でも、
国立研究所によるデータが
販売メーカーによって
勝手にねつ造され、
そのねつ造されたデータが
多くの他の販売メーカーの商品のチラシやパンフレットに
軒並み掲載されていたという話さえあります。

健康食品を購入する際、
きちんとした臨床試験のデータがあるか、
そしてそれが便乗したデータでないか、
十分な検証がある程度は必要になるでしょう。


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