第1回
先生とのご縁は台湾時代から
今回、このコラムの連載を担当することになりました、
阿部享士と申します!
現在は1年のほとんどを上海で過ごしていますので、
現地からの情報を分かり易く皆さんに伝えられたらと考えています。
よろしくお願いいたします。
本来ならさっそく
中国株のお話を進めなければならないところですが、
その前に邱先生とわたしとのご縁についてお話をさせてください。
わたしが邱先生のお名前を初めて知ったのは
20数年前に台湾へ留学したときです。
当時、わたしは台北市にある
東呉大学の中国文学研究所でマスターコースを学び、
毎日、大量の古典文学などを読み、
レポートなどを書いていたのですが、
勉学に行き詰まる(飽きる)と、気分転換によく足を運んだのが、
先生がオーナーを務める「永漢書局」でした。
当時、貧乏学生だったわたしにとって、
日本語の書籍がたくさん置いてある
「永漢書局」は息抜きのできるオアシスのようなところで、
いま考えても非常に迷惑な話ですが、
時間のあるときは暇にあかせて1時間でも、2時間でも
好きな書籍を立ち読みさせてもらっていました。
90年代後半に台湾から帰国した後も先生との接点は続きます。
現在も席を置く(株)日本事業通信網に入社して、
中国株情報を担当することになった際、
投資で成功する法則をみつけようと、
株の本を読み漁った時期がありましたが、
このとき大きな指針を与えてくれたのが邱先生の書籍でした。
当時の株本といえばほとんどが
「これを買えば儲かる!」というようなもので、
1年もすれば陳腐化する内容のものが多かったなか、
邱先生の本は分かり易く株式市場の原理原則を説かれており、
非常に深い感銘を受けました。
以来、すっかり大ファンになり、
先生のご著書の大半は目を通させていただいております。
とくに「株の原則」や「新・メシの食える経済学」などは
大好きな書籍として、書斎の本棚にいまでも置いてあるほどです。
そんな邱先生から、今回、
hi−Qでの連載開始のお声掛けをいただいたのは、
非常に光栄なことです。
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