新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第2回
きっかけはふとしたことから

サラリーマン生活を始め、
ちょうど5年目に差し掛かった
2002年の春風が心地よいある週末に、
漠然とした焦燥感の中から、
何か行動に移したいと急に思い立ちました。

当時私が在籍していた会社はIT分野の大手専門商社で、
急成長を遂げる過程にありました。
その様な勢いのある社風が肌に合ったのか、
朝から晩まで、それこそ土日も無く
仕事に夢中になる日々を送っていました。
そんなある日、上司がその日の売上げをパソコンで見ながら
「俺たち、一生この表を見て一喜一憂する生活をおくるんかな」
と一言漏らしました。
その姿は紛れも無く数年後の私自身の姿だと思ったことを
今でも鮮明に憶えています。

行動に移せることと言ってもたかが知れているので、
まずは“今年度中に本を100冊読もう!”と決めました。
それぐらいしか思いつかなかったのです。
私はどちらかと言うと形から入る方ですので、
会社のビルの1階にあった文房具屋で小さな手帳を買い
“読んだ本リスト”なるものを作成し、
この計画が頓挫しないように
常にYシャツのポケットに入れるようにしました。
(この習慣は何とその後2年間に渡って続き、
その間だけで150冊以上の本がこのリストに記載されました。)

読みたい新作の本が心中にあれば書店へ向かうのでしょうが、
100冊読むと決めたものの、
何を読むか読みたいかも決まっていなかった私は
迷わず近くの市立図書館へ駆け込みました。
そこで1時間ほどぶらぶらし、
目に付いた5冊ほどの本を借りて
100冊読破に向けた自己啓発がスタートしたのでした。

何てことない話のように思われるかもしれませんが、
この行動が現在の私の原点といっても過言ではないのです。
そうです、この記念すべき100冊読破に向けて
最初に借りた5冊のうちの1冊が
邱先生の本だったのです。
しかも、後に邱先生と実際にお会いした頃に
その手帳をパラパラと見返していると、
一番最初に読んだ本が
邱先生著作の「お金の原則」と記載されていました。
これには私もさすがにゾクッとする妙な衝撃を覚え、
運命的な繋がりを考えずにはいられませんでした。

これが私と邱先生の本当の初めの出会いでした。


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2007年3月1日(木)

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