新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第14回
中国の結婚事情−1 今年は当たり年

2006年は結婚式の当たり年でした。
中国では猪年は非常に縁起のよい干支です。
なので、2006年中に結婚して、
2007年に猪年の子供を出産しようという魂胆なわけです。
当社もご多聞にもれず、
ひとり、ふたり、さんにん、、、
憶えているだけでも15人以上のスタッフが
めでたく結婚しました。

中華レストランとカフェのスタッフを合わせると
約120名ですので、
なんと10%以上の社員が同じ年に結婚したことになります。
ちなみに2005年に結婚したスタッフは1人だけです。
ちょっとみんなゲンを担ぎすぎです。
しかも、結婚はめでたいことなのですが、
会社として恐ろしいのが、
結婚したスタッフの大半が
偶然にも女性だったということです。
そうです。
今年は間違えなく出産ラッシュが待っているのです。
すでに2人の社員が、産休に入りました。
(妊娠したのは3人ですが、
1人は会社を辞めて故郷へ帰りました)
完全に想定外の出来事で、
私にできることとしては、ただただスタッフに
「頼むから同時期に妊娠しないでね!」
とお願いするだけです。

また、中国は妊婦に対する保護(会社負担)が手厚く、
産休中の給与は基本的に全額支給(基本給)と
労働法で定められています。
しかも、産休の基本は90日なのですが、
25歳以上の出産であればプラス30日、
帝王切開や、難産であれば更にプラス30日となっており、
最大で約5ヶ月の産休負担を会社が担う必要があります。
ただし、北京市の戸籍を持つ女性スタッフには
会社が加入できる保険があるので、
費用負担はグッと軽くなります。

しかし、東京でも社内に東京都出身の方って、
そんなに多くないですよね。
北京も同じです。
ひょっとしたら事業モデルによっては、
社員の大部分が北京外戸籍のスタッフという会社も
少なくないと思います。

会社がスタッフ女性の妊娠と出産を
出来るだけサポートするのは当たり前なことですが、
もう少し保険制度を充実させてほしい
と切に願うばかりです。


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2007年3月29日(木)

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