新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第18回
中国でのちょっとしたマナー(1)

一般的に、中国で生活をしていると
その人民の大らかさから、
礼儀作法なんてあまり無いような錯覚に
おちいることがあります。
しかし、それは大きな間違えで、
ちょっとでもボケっとしていると
一般常識の無い奴だの、やっぱり彼は外国人だの、
思われるはずです。

そこで今日は初歩的な、
中国でのビジネスマナーをご紹介します。

《タバコのもらい方》

中国では、食事や会議中にタバコを勧めあって、
親睦を深める習慣があります。
ここでのポイントは、もらったあとです。
必ずと言って良いほど、
タバコを受け取ったら火をつけてくれますが、
その時に、自分の指で、
相手のタバコを持った手の甲をポンポンとたたき、
お礼をすることです。
私も最初はただ火をつけてもらうだけでしたが、
グループの日本人スタッフに注意をしてもらってからは、
皆がそうしていることに気が付きました。

中国人は日本人に比べ、
スキンシップを大事に考えています。
今では、ただ火をつけてもらっている日本人を見ると、
ものすごく違和感を覚えるようになってしまいました。

《出入り口のゆずり方》

レストランの個室などで食事をした場合、
この個室を出る順番は
お客様、目上の人の順番に出て行くのが一般的です。
従いまして、お互いに謙遜しあって、
かなりの確率で
この“出る順番”をめぐって押し問答がはじまります。
この時、相手がお客様であったり、目上の人であれば、
どんなに先に出るように勧められても
簡単に出てはいけません。
最低、3回は譲り合う必要があります。

ここまでやれば、
どちらが先にでても問題ありませんが、
一般的に日本人は、簡単に譲られ過ぎです。
さっさと勝手に出てしまうのは論外ですが、
ほとんどの人が、一回譲りあったら
「じゃ、お先に」と先に出ていってしまいます。
これでは、
まだちょっとビジネスマナーを疑われる可能性があります。
面倒臭いのはわかりますが、
ここでもスキンシップをはかるチャンスととらえ、
頑張りましょう。


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2007年4月7日(土)

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