新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第17回
中金持ちを目指せ

充分なお金を持った生活とはどんな感じなのでしょうか。
私にはわかりませんが、
邱先生に質問をしたことがあります。
それは2003年のまだ邱先生と出会って間もない頃、
先生のご自宅で
数人の若者達と食事をしていた時です。

「先生、金持ちになるというのは、
どんな気持ちなんでしょうか?」
と質問しました。
まるでまだ女性を知らない少年が、
大人に質問をするような
なんとも言えない興奮を抱きながら、
先生の答えを待ちました。

邱先生はニコニコしながら、
「そうだねぇ。そりゃ貧乏より、
お金があるに越したことは無いけど、
お金があるはあるで、また違った苦労をするよ。」
とおっしゃいました。
月に100万円自由に使えるお金ができるようになったら、
そこから先はいくらあっても
あまり生活が大きく変わることはなく、
また、金持ちに成った後より、
成る過程が一番エキサイティングで面白いということでした。
また、目指すなら“中金持ち”に越したことはない、
と言うことをお話されました。

どうして“中金持ち”がいいかと言うと、
“大金持ち”までいくと、
自分の目の前に現われる人が、
どうしても“自分の懐を狙っている”と思えてしまったり、
また、世間から嫉妬をかったりと、
お金のパワーによる負の度合いが
かなり大きくなってしまい、
周りを見渡してもあまり幸せそうではない
というパターンが多いためだそうです。

“中金持ち”になることも、
相当の努力と情熱がなければ成し得ないことですが、
何も考えずに、ひたすらお金だけを増やしても、
やはり幸福感がなければ意味のないことですよね。
私も中国で、
時々お金持ちの人と話をする機会がありますが、
やはりお金持ちはお金持ちで苦労が絶えないようです。
目指すべきは、邱先生のおっしゃるとおり、
幸せな中金持ちが最もバランスが良く、
賢い目標なのでしょう。


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2007年4月5日(木)

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