新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第27回
懐具合を知られるな

邱先生から「他人に懐具合を知られるな」
と言われることがよくあります。
これには2つの意味が込められています。

1つは、お金の自己管理がしっかりと出来ない為に、
その人の日々の生活具合(特に食生活?)から、
他の人に自身の財政状況を見抜かれてしまうことです。
これはどう考えても“みっともない”ということでNGですよね。

もう1つの理由は、個人にも企業にも当てはまります。
残念ながら、今の私には関係の無い話なのですが、
人間はお金を持つと
どうしても誇示したくなる“性”があるようです。
従いまして、邱先生は
「誰々が大邸宅を建てるらしい」などの話を耳にされると
きまって私達に「君達はそんなことをしちゃいけないよ」
とクギをさされます。

1.維持だけでも無駄な経費が多く発生する
2.他の人から嫉妬される
3.色々な人々?から狙われる

などなど理由はいくらでもあります。

また、邱先生は投資の妥当性に乏しい自社ビルの建設にも、
よい顔をされません。
当然ながら、自社ビルの建設にあたっては、
今後の成長も見越して必要面積も大きめに作ります。
賃貸の限られたスペースでは、
人員や物を増やす時もそのハードルが高くなる為
担当者もよくよく考えますが、
さて自社ビルを建てると、余分だった筈のスペースも
あっという間に埋め尽くされるケースが多いと聞きます。
これにより、当初の計画より
かなり早く経費が増加していくことになり、
結果として経営を圧迫させる原因のひとつになってしまいます。

成功を目指す者にとって、
自社ビルも大邸宅も大きな目標のひとつかもしれません。
しかしデメリットに関しても充分考慮しておかないと、
後々足元をすくわれる原因となりかねないということを
肝に銘じています。


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2007年4月28日(土)

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