新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第53回
会社経営は専門職

私が“自分で商売をしてみたい”
という思いを抱き始めたのは随分以前のことです。
学生中から起業を漠然とした目標としてもっていましたが、
年を重ねるごとにその思いは強くなり、
それが邱先生と出会うきっかけになったと言えます。
その頃には自身でもいくつかのビジネスプランを考えており、
それとなく邱先生に事業性があるか
お尋ねすることもありました。

実際に少々の種銭もでき、実行に移そうかと思った時、
邱先生から中国で経営の勉強をさせていただくという
素晴らしいチャンスを頂きました。
それから間もなく3年が経とうとしています。
今の私の率直な気持ちは
“本当にあの時、起業しなくてよかった!”
という一言に尽きます。
なぜなら、奇跡でも起こらない限り、
確実に失敗していただろうと思うからです。
種銭も失い、途方にくれている自分の姿が想像できます。

3年前の私より、
今の私の方が会社経営については確実に実力を持っています。
以前を思い起こすと、
恐ろしいほど無知で無謀な判断をしていたこともありますし、
今では考えられない行動をとっていたこともあります。
しかし、それでもまだまだ実力が足りないことは
身に沁みてわかっていますし、
今後勉強すべきこともはっきりと見えてきました。
“会社経営は専門職”です。
そんなの当たり前だ!と言われてしまうかもしれませんが、
私は自身で経験するまではわかっていませんでした。
経験値や専門知識などは、
会社経営にとってはさほど重要ではなく、
情熱や熱意があれば何とかなると思っていたほどです。

起業するにあたって、
情熱や熱意が人一倍必要なのは当たり前です。
会社経営はある意味、囲碁や将棋に似ていると思います。
詰め将棋などで勉強をしていれば、
碁盤から局面を読み取ることができます。
そうすれば、
次にどの手を打つのが一番効果的なのかも見えてきます。

経営が専門職というのであれば、
その分野に特化した勉強が当然必要です。
さあ!明日から起業だ!と言うほど甘いものではありません。
きっちりとした準備を行う必要があるのです。


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2007年6月28日(木)

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