新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第78回
みんな株に夢中です

柳田さんの「中国ビジネスのススメ」第720回でも
紹介されていましたが、
ここ最近中国内の個人株式投資は
かなりの活況をきたしています。
決済口座が1億口座を超えても、
いまだ勢いは衰えそうにもありません。

私が中国へ赴任した2004年当初に株をやっている中国人は
本当にごく一部の人々に限られていましたし、
その多くは大して儲かってもいないようでした。
株式投資に興味のあるスタッフと話していても
「大陸のA株は駄目ですよ。
荒木さんはいいですよね、外国人だから香港株が買えて。」
と言われるのがオチで、
持ち株のほとんどは塩漬け状態であると嘆いていました。

そんな状況に異変を感じはじめたのは今年に入ってからです。
業務時間中のインターネットの私用は禁じていましたが、
多少は大目にみてきました。
理由は、私も完璧ではないことと、
各スタッフへ仕事配分をする際の参考になるからです。
私がオフィスに入ると
私用でネットにアクセスしている社員は一斉にタスクを閉じます。
急いでも画面が切り替わるまでは間がありますので、
何を見ていたかは大体わかります。
去年までは、友達とチャットできるQQや、
結婚関係、ゲーム、芸能・音楽ニュース、
不動産開発業者のサイトを見ていることがほとんどでした。

それが今年に入ってから、
株式のチャートが非常に目につくようになりました。
みんな同じサイト、
または証券会社のチャートを見ているのか、
チャート表のほとんどはバックが真っ黒で
罫線が赤や青や黄色のものです。
なので、ものすごく目立つのです。
聞いたところによると、
事務系スタッフの半分以上は実際に株式売買をやっていて、
まだやっていないスタッフも多くは検討中のようです。

邱先生が
“日本がバブルの真っ只中にあった頃、
東京のお手伝いさんまでが
「センセイ、私この株買ったんですけど、どうでしょうか?」
と尋ねてきたので、持ち株の処分を考えた”
とおっしゃっていましたが、
私も“アイツが株式投資をやり始めたら危ないな”
と何人かのスタッフをアラーム指標にしています。
その為週に一度は「株買った?」と聞いています。
今のところは
「まだなんですよー、仕事が忙しくて」
と冗談でかえされ、買う気はないようですが。


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2007年8月25日(土)

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