新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第100回
最終回〜邱永漢学校に座学はありません

2004年6月に中国の成都に赴任してから現在まで、
本当に色々な出来事を体験しました。
この体験が、今の私の発想の基礎となっています。
もちろん、今でも間違いだらけなので
日々の"基礎知識の更新"を怠らないように
努力をしていくつもりです。

邱永漢学校に座学はありません。
実地授業(実践)のみです。
食事の席やちょっとした休息時間に
邱先生から数々の的確な指示や、
ケースバイケースでの事例によるアドバイスなど、
数多くの経営指南をいただきますが、
それも実地授業の延長にあるものであって、
数学や物理のように決まった法則や方程式を学ぶように
黒板に向ってというようなことは決してありません。
なぜなら、人は実地を通して失敗したり
大きな壁にぶつかって初めて本気で悩みぬくことになり、
そこから良い考えやアイディアを絞りだそうとするからです。
そのような時に邱先生が各自のレベルに応じて、
問題解決方法のヒントを教えてくださったり、
一緒に考えてくださったりします。

よくよく考えれば人生だってそうですよね。
誰かに教えてもらって進めるものでもありません。
人それぞれの体験が土台となって考えとなり、
何億通りもの人生を歩んでいるのだと思います。

私がこの3年間で体験して感じたことや、
経験したことは大方書くことができたかなと思っています。
書いて気が付いたのですが、
1年以上前のことになるとすでに古くて
今の話としてはそぐわないことが多くありました。
それほど中国では時代の流れるスピードが速い
ということなのでしょう。
また、何年かして新たな体験が蓄積されましたら、
ご報告できればと思っています。

「文章を書くのも勉強になるよ」
といって後押ししてくださいました邱先生には
心から感謝しております。
"改めて文章にして書く"ということで
本当に色々と考えるきっかけになりましたし、
新たな発見も数多くありました。
"いつも楽しみに見ています"というありがたいメールから、
ご意見、感想のメールまで、
本当に多くの読者の皆様からメールをいただきました。
大きな励みになったことはいまさら言うまでもありません、
有難うございました。
最後に、編集部の皆様、本当に有難うございました。

これからも、色々な形で
皆様と出会えるのではないかと思っています。
私も"もしQ"でこれからも勉強していくつもりです。
それではまた!


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2007年10月16日(火)

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