第21回
どちらにしろ求められる中国投資家による香港への投資許可

あくまでも現在までの可能性としての
「B株のH株への統合」。
では、もしこれが実現すると
どのような事態になるのでしょう?

海外からの再評価が続き、
H株の株価が総じて高まっている現状、
B株との全体的な株価の差は
もうほとんどなくなってきています。

これも「B株のH株への統合」を
よりスムーズに行えるのではないかとの
推測の根拠の一つとなっています。

B株にとってもH株に吸収されることは
必ずしもマイナスではありません。
むしろ、今よりも多くの投資家が参加している
市場に投入されることは、
流動性を増し、
その銘柄の評価にも
つながりやすくなるのではないかと考えています。

重慶長安汽車(200625)の
香港市場への株式上場発表は
こうした意味もあって、
非常に興味深い問題を投げかけているといえます。

「B株のH株への統合」を実現するためには、
もう一つ大事なことを実現しなければなりません。
それは、中国の投資家による
香港投資を許可することです。

B株は2001年2月に
中国の一般投資家にも取引が開放され、
外国人専用ボードではなくなりました。
「B株のH株への統合」を実現するのであれば、
H株もB株同様に、
中国の投資家に開放されなければなりません。

中国は国内産業の保護などを目的として、
資本項目の制限を行っています。
簡単に言えば、
中国の通貨である人民元や
中国に持ち込まれた米ドルや日本円などの外貨は、
中国の国外に
自由に持ち運びできないというものです。

そのため、中国の人々は、
基本的に海外に対する投資というものが
禁じられています。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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