第305回
「歴史認識」−留学時代に聞いた江沢民氏の発言

「歴史認識」という言葉が
日中間でよく言われます。
これは、今回の反日デモとも
無関係ではありません。
ただ、正直言って、
私も含めて普通の日本人は
通常「歴史認識」ということを
意識することもないでしょうし、
どういうものか、急に尋ねられて
しっかりとした答えをできる人は珍しいでしょう。
それと関連して、私の留学時代に
一つエピソードがあります。

南京に留学しているとき、
同じ日本人留学生何人かと
中国のニュース番組を見ていました。
10月1日の「国慶節(建国記念日)」か
何かだったかと思います。
当時の国家主席である江沢民主席と
大成功を収めた中国人実業家の対談が実現、
テレビカメラに向かって、
江氏は、満面の笑みを浮かべて、
その実業家をこう紹介しました。

「この人は私の数十倍もお金を稼いでいる立派な人だ」

建国記念日のお祭り的な気分があったとしても、
普通の日本人的な感覚としては、
収入や所得のことについては敏感になり、
テレビで、しかも一国の首脳が口にするのは、
あまりふさわしくないと
感じるのではないでしょうか。

ただ、中国には、
初対面の人に対してでさえ、
収入のことについて聞くというのは、
特に失礼に当たらない場合があります。
しかしこの時、われわれ留学生は、
そうした文化の違いを理解したうえで、
なお、このテレビを観て、
あまりいい気持ちはしませんでした。

政治家が公の場で
口にすることではない、というのが
心のどこかでひっかかったのだと思います。

ただ、これは
ごくごく最近気づいたことなのですが、
収入のことに触れるのに
特に抵抗感のない文化に加えて、
歴史観や政治観とも関わりあう
問題だったのかもしれないのです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
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2005年4月26日(火)

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