第314回
天安門事件再来せず、リスクのみ喧伝するのは誤り

以前にもお話したように
私個人も、今回の中国の反日デモは、
どのような理由があれ、
ごく一部の人によるものだったとしても、
暴力や破壊行為が行われたという時点で、
断じて認められない、
しかも、中国のイメージを
著しく傷つけた行為と考えています。
今回のデモを見て、憤激する日本の方々がおり、
「そんな国の株式
(つまり、中国株)なんか投資できない」
という考え方は、
これも以前お話しましたが
間違いではありません。

ただし、今回のデモも含めて、
私たちも認識しなければならないのは、
やはり中国のことを私たちはあまりにも知らない、
ということです。
どちらが正しい云々は置いといて、
「歴史認識」一つとっても、
現在の日本と中国では、
前回までご紹介したように
あまりにも違うわけです。
この違いを認識しなければ、
今回のデモに対する見方も誤るし、
結局は、中国株の市場の動向や相場の流れも
見誤る可能性を高めることになります。

今回の反日デモを受けて、
日本のテレビなどでも盛んに報じていますが、
このデモによって、中国の未成熟さ、
中国のカントリーリスクの大きさ、
総じて、いわゆるチャイナリスクの大きさを
喧伝する人が増えています。

私も中国のリスクが無条件で低いなどと
主張するつもりはありません。
むしろリスクの高さは、
ここでのコラムでも折に触れて指摘してきています。
しかし、あまりにもリスクを喧伝することは、
中国という国を見誤る可能性が
大きくなるといえます。

4月23日の週末以降、
中国政府が反日デモを
懸命に抑え込んでいることが伝えられています。
一部の過激な人々は別にして、
多くの中国の人々も、
政府に言われるまでもなく、
暴力や破壊行為が伴った
今回の一連の騒動の稚拙さは
認識し始めているはずです。

今回の反日デモが、
反政府の、1989年の天安門事件に
近いものに発展する可能性も指摘されています。
こうした考え方には、
一党独裁は悪いもので、淘汰されるべき、
という「信仰」があります。
以前にも言いましたが、
必ずしも一党独裁が悪で、
民主的な政治が善だということはないのです。
少なくとも現状の中国においては。

私は、今回の反日デモについて、
完全解決に至るまでには、
日中間の認識や政策、
領土的な問題が山積していますが、
収束に向かうのは間違いないと見ています。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

←前回記事へ

2005年5月9日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ