第315回
「全流通」いよいよ始動、長期的影響も

中国証券監督管理委員会(CSRC、証監会)は
4月29日、国有株など一部の非流通株を流通させる、
いわゆる「全流通」に向けた
試行作業の詳細などに関する文書
「上場会社の株式流通・非流通の区別に対する
 改革の施行と関連する問題に関する通知」を
公布しました。
同日付で施行作業を開始することを宣言しています。

このこと事態は、
前から想定されていましたし、
発表のタイミングとしても、
「五一(労働節、メーデー)」の
ゴールデンウィーク前の
最後の相場が引けた後ということもあり、
当局としても計算通りでしょう。
ただ、この発表が、
ゴールデンウィーク明けの相場に
大なり小なり影響する可能性があります。
もしかすると、
それも長期にわたっての影響が考えられます。

非流通株の流通問題については、
今までも何度も触れてきました
それ自体、私はやらなければならない問題だし、
やるのであれば、
すぐにでも実施すべきと考えていましたし、
そのことも以前にお話したことがあります。
今回発表された通知にしても、
決して間違ったことは書かれていません。

テストケース的に何社かの上場会社を設定して、
その会社を対象に
「全流通」を進めていくというものです。
試験的に行うことの好きな中国当局が
取りそうな方法ですし、
衝撃を抑えるためには、
ベターな方法といえるでしょう。

ただし、市場が敏感に反応することは
目に見えています。
ある意味で、
供給過多を促進することにもなりますし、
観測では、「全流通」のテスト実施に伴い、
再びIPO(新規株式公開)を
凍結するのではないかとも言われてきましたが、
それもないようで、
ショックがより拡大しそうです。

今回の発表、
決して悪いことではありません。
むしろ、市場環境の改善の第一歩を踏み出したものです。
ただし、中国本土市場及びH株が
今後長期的に影響を受けることは避けられず、
趨勢を見極めたいところです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年5月10日(火)

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