第467回
日経平均と連動を強めるH株指数、成熟の証

日経平均が1万5000円台を回復しました。
今後も好調は持続しそうです。
一方の中国株は、
H株指数も5000ポイントを回復しています。
企業業績自体は、
全体としては成長鈍化の感は否めませんが、
原油価格が落ち着けば、
航空セクターも息を吹き返すでしょうし、
原油反落で打撃を受けることが予想される
中国石油化工(シノペックコーポ、0386)や
中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)にしても、
傘下上場企業の完全子会社化などを含めた
グループ再編を進めており、
上層部人事も刷新、
全体としての国有企業改革の進展とあわせて、
将来的な効果に期待ができます。

日経平均とH株の推移を見てみると、
奇妙に連動していることが分かります。
日経平均最安値は03年4月、
8000円を切っていますが、
その後反発しています。
03年4月といえば、
新型肺炎SARSがちょうどまん延していた頃で、
今から見れば、H株もちょうど底。
その時点から、その年の年末、翌年始にかけて
急伸したのは記憶に新しいところです。

04年初頭に当時の最高値をつけたH株は、
04年5月までかけて急落します。
一方の日経平均も、
04年4月に一度1万2000円を回復した後反落、
やはり04年5月に下げています。
その後、日経平均は
1万円から1万2000円の間で
推移する時期が続きます。
H株も徐々に上げて、
5000ポイントが見えたり、
超えたりする段階が続き、
小康状態が続いています。

日経平均は05年5月ごろを境に、
原則的に完全な上げ相場となります。
05年12月になって、1万5000円を回復しています。
実はH株も05年5月ごろを境に急伸、
8月には5500ポイントを超え
史上最高値を更新しました。
その後反落しましたが、11月に入って、
また5000ポイントを回復するに至っています。

世界的に株高ですし、
原油価格に左右されるような相場が
続いていましたので、
最近になって連動性が強まるのは
不思議ではないかもしれませんが、
H株が世界経済との連動性を強めたことは、
中国株の成熟と受け取ってよいかもしれません。
H株もまだまだ不算材料はありますが、
基調としては、
上げていく可能性が高いといえそうです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年12月8日(木)

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