第502回
「政冷」脱却見えず、靖国参拝で読者から意見

「政冷」について、
以前、小泉首相の靖国参拝について書きました
その際、読者の方から多くのご意見を頂きました。
その中で代表的だったのは、

靖国参拝が「日本外交の失敗」と主張しているが、
中国や韓国がやめろと言ったから
参拝をやめることが
本当に長い目で見て日本外交の成功につながるのか。

といったものでした。
その時、ご返信そびれましたので、
06年初頭に際して、
中国株にも重要な要素となってくるであろう
日中関係について、
少し説明したいと思いますので、
ここで改めてご返答したいと思います。

以前の靖国参拝に関する私の文章を
もう一度読み返して欲しいのですが
私は一言も
「中国や韓国がやめろと言ったから」
参拝をやめるべきだ、
とは指摘しておりません。
そうではなくて、何が問題かというと、
非常に単純なことです、
「隣人がいやだと言っていることを、
 隣人が認識できる形で事情を説明、
 理解を得ようとしていないこと」
それのみです。

読者の方からは、上記の見解に続いて、
「他国に言われたことを摩擦をおそれて
 全て言いなりになるのであれば、
 東シナ海のガス田問題、
 竹島問題、北方領土問題、
 これらについても全て譲歩しろ
 ということでしょうか?」
ともおっしゃっていますが、
上記の私の考えを理解していただければ、
このような「先走り(?)」にも
ならなかったでしょう。

日本が東アジアにおいて孤立して、
協調せずにやっていく、ということであれば、
問題はないと思いますが、
それが不可能なことを
我々はよく知っているはずです。

本当は仲良くして
いかなければならない人に対して、
理解されるかどうかはともかく、
少なくとも理解されるよう
しっかり説明する姿勢が必要ですし、
これを諦めてはいけないという、
日常ではごく当たり前のことを、
日本外交、
特に対東アジア外交では行っていません。
このことを靖国参拝は示している、
ということでもあります。

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2006年1月25日(水)

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