夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第73回
ミューチュアルファンドとETF

大震災が起こり、自分に何ができるだろう・・と考えました。
すぐにできることは、
寄付金と節電に努めることぐらいしかありません。

個人投資家の方達から、
今回の日経平均の急落に株式やファンドを売却したほうがいいか、
購入したほうがいいか、
という問い合わせも多くいただきました。
これまでの経験からしかアドバイスはできませんでしたが

・ パニック売りをしない 
・ レバレッジをかけた FXや先物投資は逆張りをしない 
・ 段階的に資金を分けて流動性の高い商品に投資する

投資はリスクをとらなければリターンがありませんが、
戦略がない投資はリスクだけとった結果になりがちです。

パニック売りは、時すでに遅しです。
証拠金取引は、投資のプロである
ヘッジファンドはシステムトレードで
トレンドフォロー(上昇はロング、下落はショートのポジション)
ですから、下落相場ではさらに売りが加速するので、
個人投資家の資金で逆張りは危険です。

Twitter を見ていると、
ファンドに追加投資を検討する個人投資家もいますが、
1日で1000円以上の騰落がある相場でファンドに投資するのなら、
通常の投資信託(ミューチュアルファンド)ではなく、
証券市場に上場しているETF(上場投信)のほうが適しています。

通常の投資信託は、指値注文はできませんが、
ETFは株式と同じく指値注文が可能ですから、
段階的にナンピン買いが可能であり、
ストップロスの注文もできますから
損失を限定することができます。
また、ETFは個別株に投資するよりも、
幅広く分散投資が可能です。

インフレを考えれば、配当利回りが2%以上なければ、
投資商品として魅力がありません。
気弱になって低利回りの債券へ投資するよりも、
今なら割安になった日本企業の株式のほうが魅力です。

今ならETF でTOPIX(1316) の配当利回りは2%近くあり、
SPDR S&P500(SPY)よりも配当利回りがあります。
TOPIX Small Cap(1318)は、
中長期的には大型株をアウトパフォームする可能性があるので、
今回購入した銘柄の1つです。

相場が下がると、長期投資家を唱える個人投資家が増えますが、
これは、普段から
キャッシュ・ポジションを用意していない言い訳に思えます。
チャンスは常に準備している人のところにしか訪れないのです。


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2011年3月22日(火)

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