10才若く見られたかったら・TOMOKO

今日からはじめる、アンチエイジング生活

第80回
郊外化する中国

2月25日付けの米『タイム』誌のカバー・ストーリーは
「China’s Short March(中国の短征)」です。
「短征」というのは「長征」をもじったものです。
「長征」とは1934年
中国共産党が端金から延安までの9600キロを大行軍したことですが、
英語ではthe Long Marchといいます。

これに対して何百万人の豊かになった中国人が
大都市からその周辺の郊外ニュータウンに大移動することを
the Short March「短征」と呼んでいるのです。
記事によれば中国の百万人以上の人口を擁する49都市では
中流階級の人々が郊外に移住し、
上海だけでも今後10年間に500万人以上の人が
周辺の衛星都市に移るということです。

このような郊外都市には
アメリカにあるような巨大ショッピングモールがあり、
ケンタッキー・フライドチキンから
スターバックスまであるそうです。
郊外化に不可欠なのは車ですが、
中国には現在1200万台の自家用車があり、
自動車販売台数は1年に26%ずつ増加しているそうです。

初めてアメリカに行ったとき、
郊外の一戸建てに住む人々が
日曜日になると車でショッピングモールへ出かけて行って
ショッピングを楽しむのを見て驚きました。

しかし、20年経ってみると何のことはない、
私の故郷である北海道の小都市でも
街の商店街はシャッター通りになり、
郊外の一戸建てに住む一家は日曜になると車でイーオンに行き、
ショッピングをするのです。

最近、イーオンが日本での出店を抑制し、
中国など東南アジアへの進出に力を入れる、
という記事を読みました。
日本も中国もインドも「豊かになる」ということは
車を持って郊外の一戸建てに住み、
日曜日は一家でショッピングモールに行く、という
アメリカ的な生活をすることなのでしょうか?
そんなことを考えずに自動車株でも買うべきなのでしょうが、
自分の田舎の郊外化を苦々しく思っていた私は
複雑な気分になってしまうのです。


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2008年3月20日(木)

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