内容紹介

自他ともに認める食道楽で、もてなし好きの著者の家には、
文人墨客から経済人まで大勢の友人が訪れた。
いつしか自宅は「邱飯店」と呼ばれるようになる。
あばら家の七輪を駆使して佐藤春夫と檀一雄を歓待した時分から、
食卓で最も笑いの絶えなかった人・本田宗一郎の思い出まで。
約三十年間のゲストとその日のメニューの記録を振り返る、愉快で美味しい交遊録。
それはある時期の日本文化や経済界の裏面史でもある。
『邱飯店のメニュー』改題。檀一雄が舌鼓をうった「野鶏巻」と
安岡章太郎のお気に入り「芋頭扣肉」のレシピ、人名索引付。
                                  〈解説〉畑中三応子


本書に登場する主な著名人(順不同)

佐藤春夫 檀一雄 五味康祐 有馬頼義 小島政二郎 白井喬二 
子母沢寛 梅崎春生 池島信平 獅子文六 市村清 
今東光 栗田春生 大屋晋三 森茉莉 佐藤寛子 本田宗一郎 盛田昭夫 他

中央公論新社
価格:990円(税込)


9月21日発売予定


解説
畑中三応子 Mioko Hatanaka

『シェフ・シリーズ』と『暮しの設計』
(ともに中央公論社)の元編集長。
料理書を幅広く手がけるかたわら、
近現代の食文化を研究・執筆。
著書に『ファッションフード、あります。』(ちくま文庫)、
『カリスマフード 肉・乳・米と日本人』(春秋社)などがある。
第3回「食生活ジャーナリスト大賞」でジャーナリズム部門の大賞を受賞。


邱永漢 書籍紹介

香港・濁水渓 増補版

わが青春の台湾 わが青春の香港

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