日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第13回
中国株週間レビュー:2敗3勝

先週金曜日の中国株式は、
中国石化、鉄鋼などの大型ブルーチップ株がリードする形で
上海、深せん株式指数がともに強く反騰し、
2.5%超の値上がりとなり、
上海Aの取引高は400億人民元台に戻りました。
A株の強さに及びませんが、B株もほぼ全面高となりました。

先週一週間を振り返ると、
急落場面もありましたが、2敗3勝の結果でした。
上海Aは60.20ポイント、3.58%、
深せんAは22.70ポイント、5.64%それぞれ上がり、
上海Bは0.51ポイント、0.51%、
深せんBは2.61ポイント、0.83%それぞれ上がりました。

先週金曜日、上海、深せん両取引所はそれぞれ、
新しい「株式上場規則」を発表しました。
新規則は上場基準を厳しくしたもので、
新規上場銘柄の資本金を従来の3000万人民元から
5000万人民元に引き上げるのが特徴です。
また、新規則は証券取引所が
新規上場、一時上場停止、上場廃止に対する審査権を明確しました。
新規上場に関する諸規則がほぼ出揃い、
一年近く中止していた新規上場が再開される見通しです。

A株の個別銘柄を見ると、
ブルーチップの代表格である
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP)が4.00%上がり、
7.02元で引けました。
鉄鋼銘柄は強含みでG宝鋼 (SHA 600019)は4.75%、4.85元、
G馬鋼(SHA 600808 HK 0323)は3.48%、2.97元となりました。
通信及び3G関連株は
チャイナユニコム通信(SHA 600050)にリードされ
ストップ高となる銘柄も少なくありません。
非鉄金属銘柄は三日連続下げから脱出し
中金黄金 (SHA 600489)などはストップ高となりました。
不動産株も強かった。

B株の個別銘柄を見ると、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は1.34%、8.49%上昇し
12.0611.89香港ドル、
江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は0.77%上昇し
6.58香港ドルとなりました。
上海Bでは友誼B(SHB 900923 SHA 600827)や
上工B (SHB 900924 SHA 600843)などの
ローカル銘柄に買いが賑わい、
不動産銘柄も下げから上昇に反転しました。

深せんBでは
家電メーカ大手の長虹が美菱電気の筆頭株主になることで
美菱B(SZB 200521 SZA 000521)はストップ高となりましたが、
不動産銘柄は振るわず
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は1.71%下げの
7.4香港ドルとなりました。
中国政府が打ち出した不動産市場管理6大措置は
B株不動産銘柄への影響が大きく、
不動産銘柄の不振はB株の足を引っ張った格好となりました。

今週のA株市場は先週の騰勢を引き継ぎ、
上海株式指数は1700ポイント目指す展開となりそうです。
B株もこうした好影響を受けて上昇相場と思われます。


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2006年5月23日(火)

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