日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第17回
中国株週間レビュー:売り買い交錯

先週金曜日の中国株式は、
午前中に続伸の様相を呈し一時1700ポイントに接近したが、
非鉄、不動産及びブルーチップ銘柄の不振に影響され反落しました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
14.796(0.88%)安の1669.399で終了しました。
取引高は453.18億人民元台に膨らみました。
先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは58.59ポイント、3.46%、
深せんAは24.37ポイント、5.81%それぞれ上昇し、
上海Bは2.00ポイント、2.10%、
深せんBは1.30ポイント、0.43%それぞれ上昇しました。

A株の個別銘柄を見ると、
国際商品価格の大幅な下げを受けて非鉄銘柄は総じて続落しました。
中央政府の住宅価格沈静化措置の影響により
世茂(SHA 600823)は5.56%、
招商局(SZA 000024 SZB 200024)は9.69%、
万科A(SZA 000002 SZB 200002)は5.21%それぞれ下げました。
ブルーチップの中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP) は
2.62%下がりの6.33人民元となり、
招商銀行(SHA 600036)は1.92%下がりの7.17人民元、
チャイナユニコム(SHA 600050)は1.66%下がりの2.37人民元、
宝鋼(SHA 600019)は1.79%,下がりの4.39人民元となりました。
一方、自動車、ハイテック銘柄はマーケットに反して続伸しました。
国際商品価格の下落と住宅ローンの引き締めによる
非鉄銘柄と不動産銘柄の下げはマーケット下落の主な原因となり、
ブルーチップ銘柄の不振や新エネルギーなど
利食いもマーケットの下落を助長したとアナリストは見ています。

B株の個別銘柄を見ると、不動産株は大幅の下げとなりました。
金橋B (SHB 900911 SHA 600639)は3.82%、
陸家B (SHB 900932 SHA 600663)は1.93%、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は4.05%、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は5.12%それぞれ下がりました。
業績の良い銘柄も下落する銘柄が多く、
杭汽輪(SZB 200771)は2.25%下がりの12.60香港ドルとなり、
張裕B(SZB 200869 SZA 000869)は
2.04%下がりの19.65香港ドルとなりました。
ブルーチップ銘柄は振るわず、
江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は
0.87%下がりの6.81香港ドルとなり、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は
3.65%下がりの10.82香港ドルとなりました。

先週の相場を振り返ってみると、
マーケットは不動産価格鎮静化15か条の新措置の発表や
IPOなどの不利な要素を消化し、相場が再び上昇に向かいそうです。
しかし、金曜日の下落は今週の続伸に疑問符を打ちました。
投資資金はIPOに集中し、今週の相場は楽観できず、
資金の流出は下げの原因となるでしょう。


←前回記事へ

2006年6月6日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ