中国株式市場動向をリアルタイムにレポート-ビジネス現場と中国株-千葉鴻儀

日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第19回
中国株週間レビュー:上昇相場に終止符

先週金曜日の中国株式は、
中央銀行の商業手形割引資金による株式投資を
禁止する情報が証明されたことに影響され大幅下落しました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
40.11(2.52%)安の1,551.381で終了しました。
取引高は263.86億人民元台に膨らみました。
先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは41.70ポイント、7.03%、
深せんAは30.24ポイント、6.81%それぞれ下落し、
上海Bは10.39ポイント、10.68%、
深せんBは23.14ポイント、7.66%それぞれ下落しました。

中央銀行は手形割引市場のルールを強化することで
違法資金の株式への流入を制限するだけではなく
その他の資金の流入チャンネルに対しても規制を張ったことで
主力大型株は軒並み安となり見切売りで下げ幅が拡大しました。
A株の個別銘柄を見ると、
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP) は
2.93%下げの5.96人民元、
招商銀行(SHA 600036)は1.88%下げの6.78人民元、
チャイナユニコム(SHA 600050)は1.66%下げの2.37人民元、
宝鋼(SHA 600019)は2.53%下げの4.24人民元で引けました。
黄金価格の大幅な下げを受けて非鉄銘柄は再び続落し
ストップ安となる銘柄は3銘柄にも上りました。
不動産、ハイテク株も大幅下落しました。

B株の個別銘柄を見ると、
A株の大幅下落に連れられて全面安となりました。
不動産銘柄では
金橋B (SHB 900911 SHA 600639)は6.55%下げの0.585米ドル、
陸家B (SHB 900932 SHA 600663)は5.12%下げの0.574米ドル、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は9.09%下げの6.00香港ドル、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は
4.26%下げの8.98香港ドルでした。
好業績銘柄の多くが下落する中、
張裕B(SZB 200869 SZA 000869)は
0.31%上昇し19.25香港ドルとなりました。
ブルーチップ銘柄の江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は
5.43%下げの6.106香港ドル、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は
0.57%下げの10.42香港ドルとなりました。

先週の相場を振り返ってみると、
先週水曜日の下落幅(5.33%)は2002年1月28日以来最大となり、
資金の流出が止まらず利食い売りが相場を大きく下げました。
先週の反落は
2005年12月6日以来の上昇相場に終止符を打つことを意味するもので
相場はしばらく調整局面に入り、
今週の相場は続落となる見通しです。


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2006年6月13日(火)

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