日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第21回
中国株週間レビュー:急反発

先週金曜日の中国株式は、
大型銘柄のリードの下で全銘柄が急反発しました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
40.49(2.64%)高の1,574.47で終了しました。
取引高は190.726億人民元に小幅拡大しました。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは42.54ポイント、2.64%、
深せんAは10.10ポイント、2.44%それぞれ上昇し、
上海Bは2.37ポイント、2.72%、
深せんBは6.68ポイント、2.42%それぞれ上昇しました。
中央銀行頭取の周小川氏の
「まだ利上げの状況ではない」との発言を受けたことに加えて、
外為管理局は新たにイギリスとカナダの金融機関2社に
QFIIの投資資格(計2.5億米ドル)を批准したことや
IPOに流れ込んだ資金はマーケットの予想より低いことから、
株式市場が全面高となりました。

A株の個別銘柄を見ると、
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP) は
5.59%高の5.86人民元、
招商銀行(SHA 600036)は3.17%高の7.16人民元、
宝鋼(SHA 600019)は1.71%高の4.17人民元で引けました。
国際商品価格の急反発を受けて非鉄銘柄は反発しました。
不動産銘柄は人民元高を受けて取引が活発に成り、
万科A(SZA 000002 SZB 200002)は
4.50%高の5.57人民元となりました。

B株の個別銘柄を見ると、
A株の急反発に連れられて全面高となりました。
不動産銘柄では
金橋B (SHB 900911 SHA 600639)は2.55%高の0.564米ドル、
陸家B (SHB 900932 SHA 600663)は0.90%高の0.563米ドル、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は4.82%高の6.52香港ドル、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は
2.89%高の9.624.香港ドルでした。
好業績銘柄の振華B (SHB 900947 SHA 600320)は
8.18%高の1.917米ドルで引けたほか、
張裕B(SZB 200869 SZA 000869)は
4.86%高の20.49香港ドルとなりました。

ブルーチップ銘柄の
長安B(SZB 200625 SZA 000625)は3.16%高の3.92香港ドル、
江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は2.81%高の6.58香港ドル、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は
0.20%高の10.25香港ドルとなりました。

先週の相場を振り返ってみると、
大型銘柄の急騰は市場が自信を取り戻しつつあることを意味するが、
取引高が著しく増えていないことは
尚慎重である投資家の心理を表しています。
今週は特段の変化がなければ、続伸となる見通しですが、
取引高の増加が決め手となりそうです。


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2006年6月20日(火)

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