日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第23回
中国株週間レビュー:1600ポイント台に回復

先週金曜日の中国株式は、
中国銀行新株の申し込みや
大同石炭の新規上場による資金面の逼迫があるにもかかわらず、
ハイテク、不動産及び新エネルギー銘柄のリードの下で
全面高で引けました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
9.65(0.60%)高の1,605.71で終了しました。
取引高は211.20億人民元に小幅拡大しました。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは33.25ポイント、2.01%、
深せんAは9.350ポイント、2.21%それぞれ上昇しましたが、
上海Bは0.09ポイント、0.10%、
深せんBは2.04ポイント、0.72%それぞれ下がりました。
先週金曜日、
保険資金の株式投資比率の引き上げに関する
新たな政策の発表が控えていることに加えて、
ゴールドマンサックスは
中国A株に投資する
2億米ドルのファンドを新設したと発表したことを好感し、
株式市場が全面高となりました。

A株の個別銘柄を見ると、
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP) は
0.17%下げの5.89人民元、
宝鋼 (SHA 600019)は0.96%下げの4.12人民元と冴えませんが、
上海株式市場の初のIPO企業である大同石炭は
63.31%高の初値を付けました。
ハイテク銘柄の中軟(SHA 600536)や華電脳(SHA 600850)は
ストップ高となり、
新エネルギー銘柄の泰豪(SHA 600590)なども
ストップ高となったことで相場を押し上げました。
前年比純利益50%以上増加との観測から
万科A(SZA 000002 SZB 200002)は急伸し不動産銘柄は堅調でした。

B株の個別銘柄を見ると、
A株高に連れられて全面高となりましたが、
不動産銘柄では金橋B (SHB 900911 SHA 600639)は
2.61%高の0.550米ドル、
陸家B (SHB 900932 SHA 600663)は2.34%高の0.569米ドル、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は0.98%高の6.18香港ドル、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は
1.55%下げの8.90香港ドルとなり、明暗を分けました。
好業績銘柄の伊泰B (SHB 900948)は
0.22%高の1.397米ドルとなったが、
振華B (SHB 900947 SHA 600320)は
0.94%下げの1.9057米ドルで引け、
張裕B(SZB 200869 SZA 000869)は
3.29%高の21.68香港ドルとなりました。
ブルーチップ銘柄の長安B(SZB 200625 SZA 000625)は
変動なしの3.91香港ドル、
江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は0.31%下げの6.41香港ドルで
自動車銘柄は振るいませんでした。

先週の相場を振り返れば、
預金準備金の引き上げや中国銀行A株の上場
及び新規IPO銘柄上場など、ネガティブな情報が多かったが、
機関投資家が
石油化学、銀行及びハイテク銘柄に対する持ち高を増やすことにより
マーケットが持ち直った結果となりました。
株式指数が1600台に回復することは
中国銀行を始めとする大型銘柄のIPOに地ならしをしてくれました。
今週は続伸となる見通しです。


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2006年6月27日(火)

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