日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第29
中国株週間レビュー:利上げ観測で上昇相場が中折れ

先週金曜日の中国株式は、
木曜日の大幅下落から小幅に上昇しました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
9.44ポイント(0.57%)高の1,665.21ポイントで終了しました。
取引高は248.93億人民元でした。
先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは68.36ポイント(3.76%)、
深せんAは17.80ポイント(3.86%)、
上海Bは3.36ポイント(3.56%)、
深せんBは4.05ポイント(1.38%)それぞれ下落しました。

先週金曜日、
「継続的な人民元高は中国の経済バランスに有利」
との中央銀行高官の発言を受けて
動産、銀行銘柄は上昇し相場の反発を支えました。
A株の個別銘柄を見ると、
ブルーチップ銘柄の中国銀行(SHA 601988 3988.HK)は
0.28%安の3.59人民元でしたが、
民生銀行(SHA 600016)は3.13%高の4.29人民元、
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP) は
0.53%高の5.70人民元、
宝鋼 (SHA 600019)は0.49%高の4.13人民元、
通信銘柄の聯通(SHA 600050)は変動なしの2.31人民元となりました。
不動産銘柄の金橋(SHA 600639 SHB 900911)は
8.46%高の7.95人民元、
万科A(SZA 000002 SZB 200002)は
7.73%高の6.20人民元と大幅上昇しました。
一方、上海航空の業績の下方修正を受けて
航空銘柄は全面安となりました。

B株の個別銘柄を見ると、
不動産銘柄では外高B (SHB 900912 SHA 600648)は
5.18%高の0.345米ドル、
金橋B(SHB 900911 SHA 600639) は4.41%高の0.616米ドル、
陸家B (SHB 900932 SHA 600663)は3.26%高の0.602米ドル、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は
0.76%高の10.54 10.03香港ドル、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は
5.41%高の7.40香港ドルの全面高でした。
好業績銘柄の伊泰B (SHB 900948)は0.29%高の1.404米ドルだが、
振華B(SHB 900947 SHA 600320)は
1.55%安の1.145米ドルと冴えませんでした。
ブルーチップ銘柄の江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は
1.12%高の7.22香港ドル、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は0.09%高の10.85香港ドルと
それぞれ上昇しましたが、
長安B(SZB 200625 SZA 000625)は
0.78%安の3.81香港ドルとやや下落しました。

先週の相場を振り返れば、
中国銀行株の低迷や利食いの先行は相場を下げました。
来週から工商銀行や中国石油のAボートの上場など
大型ファイナンスが控えており、
上場企業の中間決算の相次ぐ下方修正も
投資家の投資意欲を弱くする向きがあるので、
短期的に相場の下落が避けられず、
1600ポイントを下回る可能性も出てきそうです。


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2006年7月18日(火)

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