日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第31回
中国株週間レビュー:値幅制限緩和論で反発

先週金曜日の中国株式は、木曜日に続いて反発しました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
10.21ポイント(0.62%)高の1,665.33ポイントで終了しました。
取引高は167.90億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは0.16ポイント(0.01%)下がりましたが、
深せんAは3.89ポイント(0.88%)、
上海Bは1.51ポイント(1.66%)、
深せんBは4.49ポイント(1.56%)それぞれ上昇しました。

先週金曜日、上海証券取引所のシンクタンクは
取引の値幅制限を現行の10%から20%に拡大させ、
将来値幅制限を取り外すべきと指摘しました。
これを受けて不動産、銀行銘柄は上昇しました。

A株の個別銘柄を見ると、
銀行銘柄は値動きなしの中国銀行(SHA 601988 3988.HK)を除いて、
民生銀行(SHA 600016)は1.20%高の4.22人民元、
招商銀行(SHA 600036)は2.96%高の7.64人民元、
深せん発展銀行A(SZA 000001)は
1.29%高の7.39人民元となりました。
不動産銘柄の張江 (SHA 600895)は9.98%高の4.85人民元、
新梅(SHA 600732)はストップ高の4.62人民元、
万科A(SZA 000002 SZB 200002)は1.85%高の6.046人民元、
それぞれ上昇しました。

ブルーチップ銘柄の中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP) は
0.52%高の5.75人民元、
宝鋼 (SHA 600019)は0.74%高の4.10人民元、
通信銘柄の聯通(SHA 600050)は0.44%高の2.28人民元と堅調でした。
一方、香港上場の国美電気(0493.HK)が
同じく香港上場の電気製品小売業の
中国永楽(0503.HK)を買収したことを受けて
小売業銘柄は期待買いが入り、
オリンピック関連銘柄は二日間の大幅連騰を果たしました。

B株の個別銘柄を見ると、
不動産銘柄では外高B (SHB 900912 SHA 600648)は
2.26%高の0.362米ドル、
金橋B(SHB 900911 SHA 600639) は3.44%高の0.631米ドル、
陸家B (SHB 900932 SHA 600663)は3.05%%高の0.64米ドル、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は1.61%高の10.75香港ドル、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は
1.99%高の7.17香港ドルと堅調でした。
好業績銘柄の伊泰B (SHB 900948)は1.36%高の1.411米ドル、
振華B(SHB 900947 SHA 600320)は1.03%高の1.180米ドル、
張裕B(SZB 200869 SZA 000869)は3.01%高の20.86香港ドル、
深赤湾B(SZB 200022 SZA 000022)は
1.33%高の11.45香港ドルの全面高でした。

ブルーチップ銘柄の江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は
0.71%高の7.13香港ドル、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は2.91%高の10.27香港ドル、
長安B(SZB 200625 SZA 000625)は
1.31%安の3.86香港ドルそれぞれ上昇しました。

先週の相場を振り返れば、
木金2日間の反騰がありましたが、取引高は拡大しておらず、
マーケットは依然として慎重なムードでした。
来週は新たなIPOがないため、
資金的な余裕が出てくるので、上昇する可能性がありますが、
強い相場が期待できる見込みは薄いといえましょう。


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2006年7月25日(火)

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