日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第35回
中国株週間レビュー:1600ポイントの大台を下回る

先週金曜日の中国株式は、
水木曜日の小反発が続かず再び1600ポイントを下回りました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
30.91ポイント(1.93%)安の1,570.15ポイントで終了しました。
取引高は145.64億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは32.60ポイント(1.94%)、
深せんAは11.89ポイント(2.87%)、
上海Bは1.11ポイント(1.23%)、
深せんBは1.78ポイント(0.63%)それぞれ下がりました。

先週金曜日、上場企業の上半期業績が振るわず、
A株の新規取引口座が4ヶ月以来の最低を記録したことや、
ヨーロッパの利上げから
人民元の更なる利上げ予測が強まったことを受けて
投資者の慎重ムードがさらに広がり相場を押し下げました。

A株の個別銘柄を見ると、
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP) をはじめとする
石化銘柄は堅調で推移していましたが、
継続力はないと見られています。
ブルーチップ銘柄の中国銀行(SHA 601988 3988.HK)は
1.50%安の3.29人民元、
宝鋼 (SHA 600019)は0.98%安の4.04人民元、
聯通(SHA 600050)は1.33%安の2.23人民元となりました。
非鉄金属銘柄の下落は相場の下落を早めました。
自動車銘柄も大幅に下落しました。
一方、香港小売銘柄の国美と永楽が合併を果たした次の目標は
蘇寧電気(SZA 002024)と目され、
蘇寧電気は6日間の続落となりました。

B株の個別銘柄を見ると、
不動産銘柄では外高B(SHB 900912 SHA 600648)は
2.07%安の0.331米ドル、
陸家B (SHB 900932 SHA 600663)は2.54%安の0.615米ドル
それぞれ下がりましたが、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は0.98%高の10.30香港ドル、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は取引一時停止でした。
好業績銘柄の伊泰B (SHB 900948)は1.89%安の1.352米ドル、
振華B(SHB 900947 SHA 600320)は0.61%安の1.137米ドルでしたが、
張裕B(SZB 200869 SZA 000869)は0.23%高の21.50香港ドル、
深赤湾B(SZB 200022 SZA 000022)は0.09高の11.76香港ドルと
堅調でした。
ブルーチップ銘柄の江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は
2.17%安の6.75香港ドル、
長安B(SZB 200625 SZA 000625)は
1.98%,安の3.46港香港ドルでしたが、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は0.53%高の9.50香港ドルでした。

先週の相場を振り返れば、
表面上マクロコントロールの強化や供給バランスは
相場下落の要因でしたが、
市場心理の変化は実質的な原因といえます。
来週の相場に引き続き下落の圧力が重くのしかかり、
1500ポイントを下回る展開となりそうです。


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2006年8月8日(火)

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