日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第37回
中国株週間レビュー:
エアチャイナの初値は発行価格を下回る

先週金曜日の中国株式は、
木曜日の下落に続いて再び1600ポイントを下回りました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
5.31ポイント(0.33%)安の1,598.02ポイントで終了しました。
取引高は118.98億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは5.67ポイント(0.34%)、
深せんAは2.55ポイント(0.62%)それぞれ下がりましたが、
上海Bは0.19ポイント(0.21%)、
深せんBは0.14ポイント0.05%)それぞれ上がりました。

先週金曜日、Aボードで新規上場のエアチャイナ(SHA 601111)は
取引開始直後、初値が発行価格を下回りました。
終値が発行価格に戻りましたが、
マーケットへのマイナスの影響を否めません。
中国銀行や非鉄金属銘柄も相次いで下落したことで
相場全体を押し下げました。

A株の個別銘柄を見ると、ブルーチップ銘柄は上昇と下落が交錯し、
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP) は
0.16%高の6.14人民元となったが、
中国銀行(SHA 601988 3988.HK)は0.61%安の3.27人民元でした。
マカオでの3G通信免許を獲得したことで
聯通(SHA 600050)は0.87%安の2.33人民元となりました。
これに関連し通信銘柄は全般的に上昇しました。
航空銘柄はエアチャイナの不振の影響もあり、
南方航空(SHA 600029 HK 1055)や
東方航空(SHA 600115 HK 0670)などの航空銘柄は下落しました。
国際非鉄金属商品先物が下落したことで
非鉄金属銘柄の下落は相場の下落を先導しました。

B株の個別銘柄を見ると、
不動産銘柄では金橋B(SHB 900911 SHA 600639)は
0.77%安の0.648米ドル、
陸家B (SHB 900932 SHA 600663)は
1.07%安の0.647米ドルそれぞれ下がりましたが、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は変動なしの11.290香港ドル、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は
1.15%高の7.94香港ドルと堅調でした。
好業績銘柄の伊泰B (SHB 900948)は0.22%高の1.377米ドル、
振華B(SHB 900947 SHA 600320)は
2.38%高の1.034米ドルとなりました。
ブルーチップ銘柄の江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は
2.18%安の7.18香港ドルでしたが、
長安B(SZB 200625 SZA 000625)は1.38%高の3.68港香港ドル、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は1.87%高の9.80香港ドルでした。

先週の相場を振り返れば、
先々週の反発がありましたが、一週間しか続かず、
マクロコントロールの強化や
市場需給関係の悪化への懸念が拭いきれないままでした。
来週のA株相場は続落となる見通しです。
一方、B株はA株の下落に影響される要素があるが、
B株の強い相場は続きそうです。


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2006年8月22日(火)

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