日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第54回
中国株週間レビュー: 一時、1800ポイントを突破

先週金曜日の中国株式は、
朝方銀行銘柄の上昇にリードされ
一時1800ポイントを突破しましたが、
買いの力が足らず小幅に反落しました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
1.89ポイント(0.11%)安の1,790.36ポイントで終了しました。
取引高は238.78億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは5.70ポイント(0.30%)、
深せんAは2.88ポイント(0.62%)、
上海Bは1.89ポイント(1.79%)、
深せんBは4.41ポイント(1.35%)それぞれ上がりました。

中国工商銀行は証券史上最大のIPO申込み金額を記録しました。
上海証券のアナリストは、中国工商銀行IPOの成功が
ある意味でA株市場の上昇のエネルギーを弱めたと指摘し、
銀行銘柄を初めとする大型銘柄が引き続き上昇トレンドにあるが、
買い支える意欲が弱いと分析しました。
A株の個別銘柄を見ると、銀行銘柄は全面高となり、
中国銀行(SHA 601988 3988.HK)は0.30%高の3.35人民元、
招商銀行(SHA 600036)は4.27%高の10.50人民元、
民生銀行(SHA 600016)は2.27%高の5.86人民元でした。
ブルーチップ銘柄の聯通(SHA 600050)は1.86%安の2.64人民元、
エアチャイナ(SHA 601111 HK 0753)は
1.94%安の3.53人民元と振るわなかったが、
長江電力(SHA 600900)は0.45%高の6.75人民元、
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP)は
0.74%高の5.48人民元と堅調でした。
非鉄銘柄はストップ高の銘柄もあり
再び強気の展開を見せてくれました。
一方、不動産銘柄は全面安となりました。

B株の個別銘柄を見ると、不動産銘柄では、
金橋B (SHB 900911 SHA 600639)は2.16%安の0.771米ドル、
陸家B(SHB 900932 SHA 600663)は
0.96%安の0.720米ドルとなった反面、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は1.72%高の8.85香港ドル、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は0.42%高の14.30香港ドルと
堅調でした。B株単独上場銘柄は全面安となりました。

先週の相場を振り返れば、
A株式市場が引き続き上昇し続けて、
連続8週間の上昇となりました。
上海株式指数は5年以来の新高値を達成し、
1800ポイントを一時突破しました。
一方、深せんB株が新高値にならなかったが、
連続8週間上昇を達成しました。
一部のアナリストは、
先週の上昇が中国工商銀行の上場のための
ムード作りの一面も否めないと指摘しており、
今週はA、B株共に調整局面となる可能性が大きいです。


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2006年10月24日(火)

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