日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第62
中国株週間レビュー:
上海A株式時価総額は1年未満で倍増(1)

先週金曜日の中国株式は、銀行銘柄の利食いにもかかわらず
不動産銘柄と石化銘柄の上昇に伴い全面高となりました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
30.25ポイント(1.56%)高の1,971.79ポイントで終了しました。
取引高は279.32億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海Aは93.65ポイント(4.73%)、
深せんAは8.60ポイント(1.87%)、
上海Bは0.54ポイント(0.50%)、
深せんBは6.34ポイント(1.82%)それぞれ上がりました。
11月16日の統計によれば、
上海A株式市場の時価総額は50912.82億人民元となり、
昨年年末と比べて2倍以上上昇し
上海証券取引所開業以来の新記録を作りました。
年間の上昇率では上海株式市場は世界一になる見通しです。
申銀万国証券のアナリストは、銀行銘柄の利食いに際し
石化銘柄と不動産銘柄の大幅な上昇が
相場を大きく刺激し投資家に買い安心感を与えました
と説明しました。

A株の個別銘柄を見ると、不動産銘柄は大幅に上昇しました。
陸家嘴(SHA 600663 SHB 900932)は
9.98%のストップ高の8.82人民元、
外高橋(SHA 600648 SHB 900912)は7.55高の5.84人民元、
万科A(SZA 000002 SZB 200002)は3.55%高の10.50人民元でした。
ブルーチップ銘柄の中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP)は
6.10%高の7.30人民元、
上海汽車(SHA 600104)は3.34%高の5.88人民元、
長江電力(SHA 600900)は2.84%高の7.60人民元と堅調でした。
銀行銘柄は利食いにあい振るいませんでした。
一方、原油価格の下落は航空銘柄を上昇させ、
オリンピック関連銘柄や水道電気などの
公共事業関連銘柄に人気が集まりました。
消費関連銘柄も強かったです。

B株の個別銘柄を見ると、不動産銘柄では、
陸家B(SHB 900932 SHA 600663)は5.71%高の0.851米ドル、
外高B (SHB 900912 SHA 600648)は5.58%高の0.435米ドル、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は
1.23%高の10.74香港ドルでしたが、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は
0.18%安の16.50香港ドルと軟調でした。
ブルーチップ銘柄の長安B(SZB 200625 SZA 000625)は
2.82%高の4.37香港ドル、
江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は2.11%高の6.30香港ドル、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は
2.13%高の11.53香港ドルと反発しました。
業績優良銘柄の振華B (SHB 900947 SHA 600320)は
4.84%高の1.019米ドルでしたが、
伊泰B (SHB 900948)は0.80%安の1.370米ドルでした。
航空銘柄、消費関連銘柄は堅調でした。

先週の相場を振り返れば、
香港上場のH株の強い上昇に励まされた形で
相場の上昇基調が固められました。
海外の株式相場の好調や強い経済統計データと人民元高などを背景に
今週の株式総合指数は2000ポイントに挑戦していくと思われます。


←前回記事へ

2006年11月21日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ