日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第64回
中国株週間レビュー:
上海A株式時価総額は1年未満で倍増(2)

先週金曜日の中国株式は、銀行銘柄及び中国石化の利食いにより
8日間の連騰を経て下げました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
11.55ポイント(0.56%)安の2,050.81ポイントで終了しました。
取引高は373.90億人民元でした。
先週一週間の動きを振り返ると、
上海総合株価指数は79.02ポイント(4.01%)、
上海Aは82.51ポイント(3.98%)、
深せんAは16.50ポイント(3.52%)、
上海Bは7.94ポイント(7.28%)、
深せんBは4.34ポイント(1.22%)それぞれ上がりました。

上海証券のアナリストは、香港株の前日の下げにより
銀行銘柄と中国石化の大幅な利食いを誘発したと説明しました。
更に今回の下落は予想内の調整であり、
大型銘柄以外の銘柄は依然活発と指摘しました。

A株の個別銘柄を見ると、
ブルーチップ銘柄はほぼ全面安となりました。
銀行銘柄の中国工商銀行(SHA 601398 HK 1398)は
1.26%安の3.92人民元、
中国銀行(SHA 601988 HK 3988)は2.13%安の3.67人民元でした。
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP)は
3.37%安の7.75人民元、
エアチャイナ(SHA 601111 HK 0753)は1.57%安の4.38人民元でした。
不動産銘柄は明暗が分かれました。
陸家嘴(SHA 600663 SHB 900932)は9.90%高の11.55人民元と
引き続き人気が集まる一方、
万科A(SZA 000002 SZB 200002)は
3.14%安の10.80元人民元と振るいませんでした。
非鉄金属、商業や機械などの銘柄は堅調でした。

B株の個別銘柄を見ると、不動産銘柄では、
陸家B(SHB 900932 SHA 600663)は5.79%高の1.005米ドル、
外高B (SHB 900912 SHA 600648)は9.09%高の0.504米ドル、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)は1.25%,收12.16香港ドルでしたが、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は0.47%安の16.80でした。
ブルーチップ銘柄の長安B(SZB 200625 SZA 000625)は
1.85%安の4.25香港ドル、
江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は0.15%安の6.49香港ドル、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)は1.18%安の11.75香港ドルと
全般的に振るいませんでした。
業績優良銘柄の大半も軟調でした。

先週の相場を振り返れば、
株式総合指数は2000ポイントを突破してから
新高値を更新し続けてきました。
銀行、鉄鋼及び石化などの大型銘柄は相場を支える重要な力でした。
今週の前半は先週金曜日の下落に引継ぎ軟調ですが、
後半に再び上昇に転じる見通しです。


←前回記事へ

2006年11月28日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ