日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第74回
中国株週間レビュー:
強弱交錯、上海A指数は3%近く下落

先週金曜日の中国株式は、
銀行銘柄の大幅下落に引きずられた格好で
上海A指数は3%近く下がりました。
一方、深せんA指数は電力、自動車、
エネルギー関連銘柄の上昇に伴い1.5%あまり上昇しました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
74.39点ポイント(2.74%)安の2,641.33ポイントで終了しました。
取引高は717.78億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海総合株価指数は34.14ポイント(1.28%)、
上海Aは36.67ポイント(1.30%)下がりましたが、
深せんAは12.07ポイント(2.12%%)上がりました。
上海Bは3.34ポイント(2.57%)、
深せんBは8.54ポイント(1.97%)それぞれ上がりました。
興業証券のアナリストは、
工商銀行と中国銀行のストップ安を初めとする銀行銘柄の全面安は
相場を下落させた主因で
中国石化、宝鋼、中国聯通や万科などの下落も
相場を押し下げたと指摘した上、
香港H株の銀行銘柄の大幅な下落が
A株市場下落の発端と説明しました。

A株の個別銘柄を見ると、電力銘柄は上昇をリードしました。
7銘柄はストップ高となりました。
華能国際(SHA 600011 HK 0902)、華電国際(SHA 600027 HK 1071)、
長江電力(SHA 600900)は大幅に上昇しました。
江鈴汽車(SZA 000550 SZB 200550)、
長安汽車(SZA 000625 SZB 200625)、
上海汽車(SHA 600104)を初めとする自動車関連銘柄は
香港自動車関連銘柄の上昇に連れられて堅調でした。
首鋼(SZA 000959)、馬鋼(SHA 600808 HK 0323)は上昇しましたが、
宝鋼(SHA 600019)は軟調でした。
石化関連銘柄は強弱交錯し
S上石化(SHA 600688 HK 0338)はあがりましたが、
中国石化(SHA 600028 HK 0386; NYSE SNP)は小幅に下がりました。
石炭、新エネルギー等の銘柄は大幅に上昇し、
蘭花科創(SHA 600123)や西山煤電(SZA 000983)はストップ高でした。
一方、銀行銘柄と不動産銘柄は全面安となりました。

B株の先週金曜日の動きを見ると、
上海Bは電力銘柄の上昇に伴い1.5%上昇しましたが、
深せんBは軟調でした。
A株市場の電力株上昇の好影響で
華電B(SHB 900937 SHA 600726)、東電B(SHB 900949) 、
粤電力B(SZB 200539 SZA 000539)、
深南電B(SZB 200037 SZA 000037)は大幅に上昇しました。
不動産銘柄では金橋B(SHB 900911 SHA 600639)、
陸家B(SHB 900932 SHA 600663)は堅調でしたが、
外高B股(SHB 900912 SHA 600648)、
万科B(SZB 200002 SZA 000002)、
招商局B(SZB 200024 SZA 000024)は冴えませんでした。
自動車銘柄の長安B(SZB 200625 SZA 000625)、
江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)は高騰しましたが、
業績優良銘柄の振華B(SHB 900947 SHA 600320)、
錦江B(SHB 900934 SHA 600754)、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)、
張裕B(SZB 200869 SZA 000869)は下落しました。

先週の相場を振り返れば、
2営業日しかありませんが、強弱交錯し
上海株式総合指数は2847.61の最高値から
大幅に下落した格好となりました。
比重の重い銀行銘柄の不振は下落の主因でした。
今週の相場は引き続き銀行銘柄の調整に引きずられて
軟調の展開となりそうです。


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2007年1月9日(火)

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