日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第76回
中国株週間レビュー:
6ヶ月以来の大暴落、上海A指数は3%余り下落

先週金曜日の中国株式は、
ブルーチップ銘柄の全面安に引きずられた格好で
上海A指数は3%余り下がりました。
一方、AB株の統合への期待が強まり、
上海B株指数は4%あまり上昇しました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
102ポイント(3.68%)安の2,668.11ポイントで終了しました。
取引高は747.64億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海総合株価指数は26.78ポイント(1.01%)、
上海Aは24.60ポイント(0.89%)、
深せんAは38ポイント(6.53%)上がりました。
上海Bは25.08ポイント(18.79%)、
深せんBは43.20ポイント(9.78%)それぞれ上がりました。
先週金曜日、人民元は1ドル7.8人民元の大台を突破し、
13年以来始めて香港ドルを超えました。
上海証券のアナリストは、
A株は7連騰後調整の段階に入ったと指摘した上、
取引高の萎縮や上場銘柄の広範に及ぶ下落が
利食いの加速の兆候と説明しました。

A株の個別銘柄を見ると、石化銘柄は下落をリードし、
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP)、
S上石化(SHA 600688 HK 0338)は大幅下落しました。
銀行銘柄は全面安となりました。
長江電力(SHA 600900)、華電国際(SHA 600027 HK 1071)、
大唐発電(SHA 601991)をはじめとする
電力銘柄は大幅に下がりました。
鉄鋼銘柄や業績優良の自動車銘柄も冴えませんでした。
一方、醸造業の張裕A(SZA 000869 SZB 200869)、
五粮液(SZA 000858)は7.14%高の27.30元、
古越龍山(SHA 600059)は上がりました。
証券銘柄は堅調でした。

B株の先週金曜日の動きを見ると、
AB株統合への期待から全面高となりました。
B株単独上場の東貝B (SHB 900956)などはストップ高でした。
上海地元銘柄の永生B (SHB 900904 SHA 600613)と
鳳凰B股(SHB 900916 SHA 600679)もストップ高となりました。
ハイテク銘柄、不動産銘柄は堅調でした。
一方、業績優良銘柄の伊泰B (SHB 900948)
振華B(SHB 900947 SHA 600320)、
張裕B(SZB 200869 SZA 000869)
中集B(SZB 200039 SZA 000039)などは強弱交錯し、
電力銘柄は明暗を分けました。

先週の相場を振り返れば、
上海および深せんAは再度上昇しましたが、
大きくもみ合った結果、利食いが優勢となりました。
中央銀行がバブル化を憂慮したことからも下げを早めました。
一方、B株にまつわる環境が期待先行で高騰しました。
来週のA株市場は引き続き調整色の濃い展開となり、
B株市場は潤沢な資金の流入により上昇となる見通しです。


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2007年1月16日(火)

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