日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第78回
中国株週間レビュー:
自動車などの消費銘柄はリード、指数は3%近く上昇

先週金曜日の中国株式は、
自動車や銀行銘柄などの強い反発を受けて
上海A指数は3%近く上がりました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
75.33ポイント(2.73%)高の2,832.21ポイントで終了しました。
取引高は912.84億人民元でした。
先週一週間の動きを振り返ると、
上海総合株価指数は164.10ポイント(6.15%)、
上海Aは171.82ポイント(6.13%)、
深せんAは76.78ポイント(12.39%)、
上海Bは13.60ポイント(8.58%)、
深せんBは26.45ポイント(5.45%)それぞれ上がりました。

上海証券アナリストは全国金融会議の結果への期待から
A株市場の上昇に繋がったと指摘した上、
先週金曜日の大幅な上昇が相場によい刺激を与え、
相場が持続上昇の動力を得たと説明しました。
国際原油価格が50米ドルを割り込んだことで
自動車銘柄は全面高となりました。
長安汽車(SZA 000625 SZB 200625)、
上海汽車(SHA 600104)
江鈴汽車(SZA 000550 SZB 200550)はいずれもストップ高でした。
貴州茅台酒(SHA 600519)などの消費関連銘柄は高かったです。
ブルーチップ銘柄が反発しました。
招商銀行(SHA 600036)、工商銀行(SHA 601398 HK 1398)、
中国銀行(SHA 601988 HK 3988)を始めとする銀行銘柄や
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP)、
長江電力(SHA 600900)、中国人寿(SHA 601628 HK 2628)などは
上がりましたが、鉄鋼銘柄は冴えませんでした。

B株の先週金曜日の動きを見ると、
A株の反発を受けてB株は全面高となりました。
不動産銘柄は大幅に反発しました。
外高B (SHB 900912 SHA 600648)、
陸家B (SHB 900932 SHA 600663)、
金橋B(SHB 900911 SHA 600639)などは高かったです。
業績優良株の錦江B(SHB 900934 SHA 600754)、
伊泰B (SHB 900948)、
振華B (SHB 900947 SHA 600320)は堅調でした。
B株単独上場銘柄の凱馬B股(SHB 900953)などはストップ高でした。
電力株とハイテク株は上昇を継続しました。

先週の相場を振り返れば、
相場は不動産に対する土地付加価値税の徴収の悪影響を吸収し
再度上昇に転じました。
潤沢な資金の流入が上昇の要因でした。
十分な資金供給が続く限り、
短期的に相場が上昇局面が続きそうです。


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2007年1月23日(火)

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