日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第80回
中国株週間レビュー:
大逆転、銀行、不動産銘柄はリード

先週金曜日の中国株式は、一時136ポイント下げましたが、
銀行銘柄などの急騰に連れられて上昇に転じました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
25.19ポイント(0.88%)高の2,882.56ポイントで終了しました。
取引高は861.61億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海総合株価指数は50.35ポイント(1.78%)、
上海Aは53.48ポイント(1.80%)、
深せんAは13.37ポイント(1.92%)それぞれ上がりましたが、
上海Bは1.59ポイント(0.93%)、
深せんBは10.63ポイント(2.08%)それぞれ下がりました。
上海証券アナリストは、
中央銀行の利上げへの懸念からA株市場が一時下がったが、
QFII関連銘柄の堅調が逆転に繋がったと指摘した上、
相場の逆転が投資家の自信を強めたと説明しました。
銀行銘柄の上昇はマーケットを押し上げた一番強い力となりました。
民生銀行(SHA 600016)、華夏銀行(SHA 600015)は
ストップ高となったほか、
浦発銀行(SHA 600000)、招商銀行(SHA 600036)、
S深発展A(SZA 000001)なども高かったです。
不動産銘柄は大幅に上昇しました。
新黄浦(SHA 600638)、中粮不動産(SZA 000031)は
ストップ高となりました。
鉄鋼銘柄は強く反発しました。
自動車銘柄は全面高となりました。
消費銘柄の貴州茅台(SHA 600519)、
張裕A(SZA 000869 SZB 200869)は堅調でした。

B株の先週金曜日の動きを見ると、
不動産銘柄は全面高となりました。
外高B (SHB 900912 SHA 600648)、
陸家B (SHB 900932 SHA 600663)、
金橋B(SHB 900911 SHA 600639)などは高かったです。
業績優良株の伊泰B (SHB 900948)、
振華B (SHB 900947 SHA 600320)などは大幅に反発しました。
ハイテク銘柄は全面高でした。
電力銘柄は強弱交錯でした。深せんBは総じて軟調でした。

先週の相場を振り返れば、
月曜日の大幅な上昇は相場の地合を固め、
また金曜日の反発は指数の騰勢を強めました。
専門家たちの株高リスクへの懸念は
先週の相場が一時急落した要因です。
来週の相場はもみ合いながらの上昇となりそうです。


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2007年1月30日(火)

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