日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第82回
中国株週間レビュー:
4%を超える下落、総合指数2700ポイントを下回る

先週金曜日の中国株式は、
銀行、鉄鋼銘柄などの全面安を受けて大幅に下落しました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
112.22ポイント(4.03%)安の2,673.21ポイントで終了しました。
取引高は662.30億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海総合株価指数は209.35ポイント(7.26%)、
上海Aは220.02ポイント(7.27%)、
深せんAは43.52ポイント(6.13%)、
上海Bは11.72ポイント(6.87%)、
深せんBは51.79ポイント(10.33%)それぞれ下がりました。

興業証券アナリストは、
株式指数先物がまもなく上場されることが
株式指数の下落に繋がったと指摘した上、
ファンドや保険などの
機関投資家の資金引き上げが大規模だったと説明しました。
大型ブルーチップ銘柄の下げはきつかったです。
銀行銘柄は全面安でした。
鉄鋼銘柄の下げ幅が大きかったです。
チャイナライフ(SHA 601628 HK 2628)、
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP)、
長江電力(SHA 600900)も3〜6%以上の下げでした。
不動産銘柄は再び大幅に下げました。
保利地産(SHA 600048)、万科A(SZA 000002 SZB 200002)、
中体産業(SHA 600158)は7%以上の下落でした。
通信銘柄のチャイナユニコム(SHA 600050)、
大唐電信(SHA 600198)、
中興通信(SZA 000063 HK 0763)は軟調でした。
いままで強気だった自動車銘柄、
機械銘柄及び醸造銘柄などは冴えませんでした。
一方、石炭やセメント、建材銘柄は逆に上がりました。

B株の先週金曜日の動きを見ると、
不動産銘柄は全面安となりました。
業績優良銘柄は冴えませんでした。
ハイテク銘柄は軟調でした。自動車銘柄は強弱交錯でした。
江鈴B(SZB 200550 SZA 000550)下がった反面、
長安B(SZB 200625 SZA 000625)は上がりました。
B株単独上場銘柄の凱馬B(SHB 900953)は下がりましたが、
深基地B(SZB 200053)は堅調でした。

先週の相場を振り返れば、テクニカル指標や取引高からみると、
機関投資家は利食いし
短期的に市場から資金を引き上げた痕跡が明らかでした。
来週の相場は利食いが継続し続落となる見通しです。


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2007年2月6日(火)

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