日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第84回
中国株週間レビュー:一進一退

先週金曜日の中国株式は、
三日間連続の反発が続かず、再び下落しました。
銀行、鉄鋼銘柄などの不振が主因です。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
7.35ポイント(0.27%)安の2,730.39ポイントで終了しました。
取引高は638.20億人民元でした。
先週一週間の動きを振り返ると、
上海総合株価指数は57.17ポイント(2.14%)、
上海Aは58.31ポイント(2.08%)、
深せんAは37.27ポイント(5.59%)、
上海Bは16.63ポイント(10.47%)、
深せんBは49.06ポイント(10.91%)それぞれ上がりました。

上海証券アナリストは、銀行銘柄や鉄鋼銘柄の利食いが
株式指数の下落に繋がったと指摘しました。
大型ブルーチップ銘柄は再び相場の下げをリードしました。
銀行銘柄、鉄鋼銘柄は全面安でした。
中国石化(SHA 600028; HK 0386; NYSE SNP)、
チャイナユニコム(SHA 600050)は軟調でしたが、
チャイナライフ(SHA 601628 HK 2628)は逆に上がりました。
機関投資家の投資残の多かった滬東重機(SHA 600150)、
張裕A(SZA 000869 SZB 200869)、
エアチャイナ(SHA 601111 HK 0753)は冴えませんでした。
一方、電力銘柄や不動産銘柄は後場になると、
大幅に上昇し相場を支えた力となりました。
そのほか、医薬、航空電子及び非鉄金属は堅調でした。

B株の先週金曜日の動きを見ると、
深せんの不動産銘柄は全面安でしたが、
上海の不動産銘柄は反発しました。
ハイテク銘柄は下落一色に対し、電力銘柄は小幅に上昇しました。
自動車銘柄は冴えませんでした。
業績優良株が強弱交錯でした。
中集B(SZB 200039 SZA 000039)や
張裕B(SZB 200869 SZA 000869)などは堅調でしたが、
振華B(SHB 900947 SHA 600320)や
伊泰B(SHB 900948)などは軟調でした。

先週の相場を振り返れば、下げ止まりトレンドに入る兆候があり、
2ヶ月ぶりに株式投資ファンドの批准は相場に好影響を与えました。
大型銘柄が軟調だったことに対し
電力や金属などの銘柄は活発でした。
来週、銀行などのブルーチップ銘柄が下げ止まりとなれば、
今週の相場は上昇する可能性が高くなり、
総合指数は2800ポイント以上を目指す展開となりそうな見通しです。


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2007年2月13日(火)

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