日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第87回
中国株式投資の大機小機

歴史は繰り返すとよく言われています。
過去6年間のお正月後の中国株式相場を振り返ってみましょう。

2001年:小幅上昇。当年株式総合指数は2245ポイントに達す。
2002年:総合指数は1506ポイントから1540ポイントに。
2003年:大幅な利食いにより小幅に下落。
2004年:強く上昇し、強い相場が4月まで続いた。
2005年:お正月前の1200ポイントから1300ポイントまで反発。
2006年:小幅上昇後、高騰相場を形成。

以上のように、過去6年間のお正月相場は5勝1敗でした。
お正月前の連騰相場は
株式指数の新高値を更新したので、
お正月後の株式市場は短期的に強く上昇し、
3000ポイント以上になることはほぼ間違いはありません。

短期的に銀行銘柄、鉄鋼銘柄など
ブルーチップ銘柄やオリンピック関連銘柄、
ハイテク関連銘柄、消費関連銘柄は注目の的となるでしょう。
昨年十分に上がっていなかった銘柄への物色も予想されます。
中短期に見れば、お正月相場に影響を与える
いくつかの要素を注目する必要があるかもしれません。
まず、株式指数は3000ポイント以上への上げに懸念はないが、
鉄鋼や銀行銘柄の動向には目を離せません。
もしブルーチップ銘柄が堅調であれば、
情勢はきわめて楽観となります。
次に、国家経済情勢と政策が絡む
全国人民代表大会及び全国政治協商大会の開会が
3月3日と3月5日に控えています。
政策面の動向は相場に一喜一鬱をもたらす可能性が高いです。
さらに、2007年の中期相場を考えると、
株式指数の先物が
どのタイミングで上場されるかは重要なポイントとなりそうです。
大幅に上昇した後、利食いの圧力も以前に増して強くなるでしょう。
2007年は大きく、激しくもみあい、
期待と恐怖の相場となりそうです。


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2007年2月23日(金)

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