日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第91回
中国株週間レビュー:4連騰、銀行銘柄はリード

先週金曜日の中国株式は、銀行銘柄のリードの下に上げました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
9.90ポイント(0.34%)高の2,937.91ポイントで終了しました。
取引高は909.54億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海総合株価指数は106.38ポイント(3.76%)、
上海Aは113.06ポイント(3.80%)、
深せんAは33.00ポイント(4.34%)上がりましたが、
上海Bは3.66ポイント(2.11%)、
深せんBは9.46ポイント(1.92%)下がりました。

上海証券のアナリストは、
銀行及び鉄鋼銘柄の上げは本日上昇相場の主因と説明した上、
現状よい材料が出ているが、
3000ポイント目前での投資スタンスが
かなり分かれているとも指摘しました。
銀行銘柄は全面高でした。鉄鋼銘柄は強かったです。
莱鋼(SHA 600102)はストップ高のほか、
武鋼(SHA 600005)などは大幅に上がりました。
アパレル、金属及び医薬銘柄は堅調でした。
連華合繊(SHA 600617 SHB 900913)、雲アルミ(SZA 000807)、
普洛薬業(SZA 000739)はストップ高でした。
一方、その他銘柄は冴えませんでした。
保険銘柄、石化銘柄、電力銘柄及び航空銘柄は軟調でした。
自動車銘柄は全面安でした。通信銘柄、
機械銘柄なども全面安でした。

B株の先週金曜日の動きを見ると、
張裕B(SZB 200869 SZA 000869)、
京東方B(SZB 200725 SZA 000725)の上昇にひっばられ
深せんBは小幅に上昇しましたが、
上海Bは不動産銘柄の不振により大幅下落しました。
深せんBでは、家電銘柄は全面高でした。
業績優良銘柄、ハイテク銘柄及び不動産銘柄は強弱交錯でした。
自動車銘柄は冴えませんでした。
上海Bでは、不動産銘柄は全面安でした。
業績優良銘柄は下げが止まりませんでした。
ハイテク銘柄や電力銘柄は軟調でした。

マーケットの一週間の動きを振り返れば、
A株市場が意外に強く月曜日の下げを除いて4連騰を果たし、
一週間前の暴落からほぼ失地を挽回しました。
企業所得税や物権法が成立する見込みで相場の反発を支えました。
銀行及び不動産銘柄は上昇をリードしました。
今までの暴落は相当売りの圧力を放出しましたので、
今週は上昇相場となる見通しです。


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2007年3月13日(火)

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