日中を股に賭けるビジネスマン・千葉鴻儀さんが見た光と影

第93回
中国株週間レビュー:3000ポイントまであと一歩

先週金曜日の中国株式は、
午前中に一時3000ポイントに接近しましたが、
午後になると銀行や鉄鋼銘柄の下げで下落しました。
A株とB株をカバーする上海総合株価指数は
21.22ポイント(0.72%)高の2,930.48ポイントで終了しました。
取引高は1060.76億人民元でした。

先週一週間の動きを振り返ると、
上海総合株価指数は7.43ポイント(0.25%)、
上海Aは7.93ポイント(0.26%)下がりましたが、
深せんAは15.12ポイント(1.90%)、
上海Bは0.46ポイント(0.27%)、
深せんBは4.02ポイント(0.83%)上がりました。

上海証券のアナリストは、
企業所得税や物権法が
全人大で通過される好材料にもかかわらず相場が下落したことは、
機関投資家が
株式市場の行方に慎重的な姿勢を示したと説明しました。
保険銘柄は上がりましたが、銀行銘柄は全面安でした。
中国石化 (SHA 600028 HK 0386; NYSE SNP)、
電力銘柄の長江電力(SHA 600900)や
通信銘柄のチャイナユニコム(SHA 600050)も冴えませんでした。
鉄鋼銘柄は大幅に下落しました。
自動車銘柄は上海汽車の突如の値下げ発表を受けて全面安でした。
不動産銘柄は軟調でした。
一方、機械銘柄、医薬銘柄や航空銘柄は大幅に上げました。

B株の先週金曜日の動きを見ると、
上海Bでは、不動産銘柄は全面安でした。
業績優良銘柄も振るいませんでした。
ハイテク銘柄は軟調でした。
電力銘柄はマーケットよりやや強気でした。
深せんBでは、電力銘柄が利食いで下落しました。
自動車銘柄は軟調でした。
業績優良銘柄は全面安でしたが、
中集B(SZB 200039 SZA 000039)だけが上昇しました。
家電銘柄は小幅に下落しました。
不動産銘柄は強弱交錯でした。

マーケットの一週間の動きを振り返ると、
全人大から多くの好材料が出ましたが、
米国株市場の下落は相場上昇のトレンドを乱しました。
証券監査委員会は、すべての違法資金の株市場への流入に対して
厳しく対処すると明言した影響もあり、
先週の相場を押し下げました。
銀行銘柄などの大型銘柄は下がるのに対し、
中小銘柄は取引が活発でした。
先週の相場が激しくも見合いましたが、
上昇のトレンドはまだ崩れていないので、
今週は上昇相場となる見通しです。
3000ポイントの突破を目指す展開となりそうです。


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2007年3月20日(火)

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