第18回
第2位に注目!

私たち日本人の中で
生活習慣病の断然トップは“ガン”
である事は承知の事実。
そこで今日はその2番手に位置している
“心疾患”に焦点をあてて
運動との関わりを交えて皆さんと一緒に
考えていきたいと思います。
運動不足を感じていらっしゃる方、必見!

ほぼ握りこぶし大の大きさの心臓。
ここに心筋を動かすために血液を供給する
“冠状動脈”があります。
さらに、心臓に必要な酸素や栄養分も運んでくれる、
とても重要な役割を担ってくれているのです。

運動不足が長く続くと血中脂質の増加によって
この血管の内側に粥状のコレステロールがくっついてしまい、
いわゆる“動脈硬化”
(血管がせまくなる=狭心症、つまった状態=心筋梗塞)
を引き起こします。
こうなってしまうと、心臓が壊死をおこし
機能を失ってしまうのですね。

さて、この様な血管の変化。
いったい何歳頃から始まるか、皆さんご存知でしょうか?
なんと50%の人が10歳代からこの様な病変を
かかえており、40歳以降にいたっては、100%
という統計がでているのです!
また、悪いことにからだの症状として現れるのは、
血管の90%がふさがってからはじめてわかる
という我慢強さ。

しかし!
運動を定期的におこなっている人はどうでしょうか。
明らかに血管の多さと心臓の大きさに
違いがみられるのです。
仮に一本の血管がつまっても、
細い枝分かれした別の血管が存在しているので
死細胞を狭い範囲で防ぐことができるのです。
大きさについては二通りありまして、
運動でおおきくなったらこれはOK!
しかし中には病気で大きくなる場合もあるので、
チェックが必要です。

1960年代から比べると、普段の生活の中で
からだを動かす機会が約5分の2まで
減っているといわれています。
私たちは便利さと引き換えに、
意図的にからだを動かす必要にせまられているのです!


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