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         第148回 
          食べるタイミング 
        「脂肪を燃やそう」と聞くと 
          私たちのからだはすべて脂肪をエネルギーとして 
          動いているかのように思いますが、そうではありません。 
          忘れてならないのは“糖質”の存在。 
          安静にしている時は 
          脂肪、糖質が半々の割合で使われていますが、 
          運動を始めると糖質の消費量が高くなっていきます。 
          また体内の水分量は約60%、脂肪は約20%前後なのに対して 
          糖質は約0.5%とごくわずか。 
          いつ何時でも働いている脳も 
          糖を唯一のエネルギー源としているので、 
          からだを動かす前は特にしっかりと摂取しておき、 
          頭とからだに充分なエネルギーを行き渡らせることが大切です。 
        では何をどのように摂れば効率が良いのか、 
          からだを動かす時間を軸に考えると良いでしょう。 
          普通の食事なら3時間前ぐらいに、 
          ご飯やパン、あるいはパスタなどのデンプン質のものを中心に。 
          1〜2時間前であればおかずはひかえて、デンプン質のみ。 
          直前なら甘くて消化の良いものを、 
          といった具合に区別をつけるとからだとしては嬉しいでしょう。 
        なぜこのような考慮が必要かというと、 
          私たちのからだは血糖値の変化によって 
          左右されるところが大きいからです。 
          例えば血糖値の急激な変化によって 
          気分のムラが出やすくなったり、 
          中枢神経が刺激を受けて、運動の後に 
          強い空腹感に襲われたりする事があります。 
          なのでなるべくこの血糖値のふり幅が 
          激しくならないようにすることが 
          からだにやさしい摂取の仕方というわけなのです。 
        ではダイエット中はどうしましょうか。 
          「糖質を摂らないで運動をすれば 
          即、脂肪が燃える!だからやせる」とか、 
          「せっかくからだを動かしたのだから、 
          食べないでこのまま我慢すれば 
          スマート街道まっしぐら!?」 
          はたしてそうかというと答えはNO! 
          さぁ、それはどうしてなのでしょうか。 
          からだの中で起こる変化とは?  |