第167回
切っても切れない関係

人間は動物です。文字通り“動いて生きる”。
机に向かって座りっぱなしなのは
決して良い状態とは言えませんね。
またファッション重視の歩きづらい靴、
片方の腕ばかりでカバンを持ってしまうクセ、
座った時に脚を組むといった習慣も
姿勢のゆがみに大きく関係してきます。

背骨は頚椎、胸椎、腰椎の3つに分けることができて、
それぞれの場所によって
内臓とは切っても切れない関係にあります。

まず頚椎。
からだの上部にあることもあって
関連する神経は目、鼻、耳やノド、
また肺や胃にもつながっています。
目の疲れや頭痛がひどい場合は
この部分のゆがみが考えられそうです。

次に胸椎。
胃、腸、心臓、肺、膵臓、肝臓の神経が集中しているので
ゆがんでいる場合はこれらの内臓に影響があらわれやすく、
風邪もひきやすくなるのですから驚きです。

最後に腰椎。
ここはオヘソから下の骨盤までつながっているので
腎臓や大腸、膀胱、また生殖器系にも関連してきます。
便秘や下痢気味の人、疲れやすい人、
女性で月経痛がひどい人は
もしかしたらゆがみがあるかもしれません。

また“ゆがみ”と一口に言っても種類があります。
1.オヘソが前方に突き出しているようなカッコウで
  腰の部分が常に反っている状態。
2.側わん症といって背骨が横方向に
  波をうっているような状態の場合。
3.肩甲骨のあたりが他のどこよりも
  後ろにせり出して丸まっている状態。(高さがある枕好き)
4.心臓の真裏あたりの胸椎が
  後ろにせり出している状態。(横向きになって眠るのが好き)
5.腰のあたりが丸まっている状態。(あぐら・脚を組みたくなる)

自分に思い当たる伏しがあるかどうか確認して、
「そうかも・・・」と感じたら
とにかくその部位を動かしてあげましょう、
固まってしまうのが一番良くありませんからね。
姿勢バージョン最後の明日は
“からだを支える筋肉”について。
悪い習慣はすぐに覚えてしまうからだです。


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