第171回
朝の快食!!

朝食、摂っていますか?
コーヒーだけ、フルーツだけ、トーストだけ、
あるいは何も口にしない。
随分前からこの朝食を摂らないことに対する指摘は
上がってきてはいました。
大人だけではなく中高生までにも
朝食を摂らない輪が広がっていて、
通学意欲の衰えや、物事に対するやる気の低下に
つながっているケースが増えてきています。
では朝食を摂らないことで
どんな事が体内で起こるのでしょうか。

私たちが眠っている間は
自律神経のうち副交感神経が優位に働いていて
からだを休める事に集中しています。
けれど朝、目を覚まして活動していくには
自律神経を交感神経優位にカチッと切り替えて
活動的な方向に導かなくてはなりません。
そこに必要となってくるのが朝食。
からだに食物が入ってくると内臓は直ちに動き出して
忙しく活動し始めます。
また、食事だけではなく顔を洗うという皮膚刺激や
歩く、しゃべるなどの行動も同様に
スイッチを入れてくれるのです。

ここで重要なのが体温。
本来、朝食をとることで体温が上昇し始めて
活力や意欲へつながっていくのですが
食物であるエネルギーが入ってこないと
体温は上がってきません。
朝一番でこの様な状態だと朝だけでなく
一日中体温は低いままなのです。
そうすると体内の交感神経の調子は常に中途半端な状態で
心もからだもメリハリのないまま。
頭がはっきりしてこなかったり(いつも眠い)、
元気が出ない(からだがだるい)、
思考が後ろ向き(精神的ストレス)
などにつながっていきます。

「朝一番はどうも食欲がなくて・・」
という方は次のことを取り入れてみてください。

A:腹式呼吸

B:腕と呼吸の動き

1.息を吸いながら肘を曲げてみて、
  拳をギュッと握ります。
  (指の面を自分の方に向け、10秒キープ)
2.息をフーッと吐きながら拳をゆるめ
  肘を伸ばしてキープ。
  呼吸に合わせて5〜6回繰り返してみましょう。
  消化活動を活発にすれば、朝の食欲も湧いてくるかもしれません。

明日はからだの機能低下を知るのに
てっとりばやい方法、“スキップ”について。


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