第191回
あらっ?!の瞬間・・・

さて今日は“コンチネンス”について。
これはイギリス言葉で、
“排尿や排便が正常の状態”
“排泄抑制能力”をさして言います。
反対語はインコンチネンスで
意志に反して起こってしまう状態の事です。

正常な時はトイレさえあれば
なんの気にする事もない通常の営みなのですが
障害や高齢、更年期の症状として
こうした変化に悩む人は確実に存在しています。
特に女性においては社会進出がめざましい昨今、
このような症状を前向きにとらえ改善していくことは
必須といえるでしょう。
日本はこの点の意識がまだまだ低く、
心ない医師の対応により胸を痛めている人もあるようですが
進んでいるのはイギリスです。
症状に対して5%の人口が
なんらかの対処法を身につけており、
病院も専門医師を配置するなど積極的です。

ここ数年は
こうした症状に対するエクササイズが登場しているのですが
ご存知ですか?
女性のからだを中心としてですが
骨盤の中には“骨盤底筋群”という
内臓を支える役割や出産時に必要な筋肉がおさまっています。
これらをトレーニングすることにより
血行促進、機能の回復・改善に役立てることが可能になっています。
また、腹圧を高めることもできるので
気になる下っ腹の出っ張りも押さえることができて
トータルな体調改善につながっていくのは間違いないでしょう。

高齢化を迎えるこれからは
男性だって同様に、いつ起こるかもしれない
このような症状に対する備えは必要ですね。
なかなか表舞台には出てきづらいことですが
対処法を知ることで明かりは見えてきます。
私のような運動指導者にとっても
積極的に取り組んでいく必要性を強く感じています。

さて、明日は“転ばないからだ”について。
整形外科病院や市区町村では
転倒予防教室が今大流行ですが、
高齢になるとなぜ転びやすくなってくるのかを交えて
考えていきましょう。


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