第192回
転倒しない心とからだ

「“転ばないように 転ばないように・・”
心の中でそうつぶやきながら歩くの」
というのは銀座で52年の歴史をもつバー
“ギルビーA”の経営者、有馬秀子さん、101才。

転倒して骨折。これは高齢の方々にとっては
なんとしても避けなければならないハプニングです。
脳卒中、老衰についで
寝たきりの状態になる確率は5人に1人と高く、
その後の活動性を奪われる原因にもなってきます。

では転倒はどんな時に起こるのでしょうか。
まずはあたり前ですが立って歩いている時。
そしてバランスを崩した時。
場合によっては疾患や、
飲んでいる薬の影響を受ける時もあります。
部位別に見ると腕のつけ根、手首、
大きな所では背骨や脚の付け根に多発します。

それでは防止をする為には具体的に
どんなことに注意をすればよいのでしょうか?
・バランス能力を高める
・筋力、柔軟性の向上
・見る、聴く力を低下させない
・脳の働きを常に活性化
・精神バランスを整える
となります。

年齢のつみ重ねは、からだの変化もさることながら
感性や感覚も同じように変化させてしまうので
心と密接している好奇心や異性への意識、
そしていい意味でのいい加減→「なんとかなるサ」
と言う気持ちをこれまで以上に持ち続け、
心の鍛錬をしていくことが秘訣のようです。

長寿作家で有名な野上弥生子さん。(99才で逝去)
長い間、主婦&作家を勤め上げていましたが
その後がものすごい。
51〜71才まで書き続けた“迷路”という大長編小説。
77才から書き始めた“秀吉と利休”は79才で完成。
80才から亡くなる直前までは
“もり”という、恋愛小説を書き続けるという
まさに快進撃です。
北軽井沢の自然を愛し、素食を好んだ弥生子さん。
女性の心理は18才も80才もそう変わるものではなく
それがまた生きる原動力となって
新しい自分と出会っていくのだと感じました。

さて、明日は筋力年齢を知ろう!です。


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