第198回
教えて伝えて自分もきれいに

私がまだ学生であった頃、
スポーツクラブが真っ盛りでした。
入会金に¥3〜40,000払うのはあたり前。
派手なレオタードにレッグウォーマー、
額にはバンダナを巻いて汗止め対策。
早いテンポの音楽に合わせて
走って跳んで、回転して・・・。
いわゆるハイインパクトと呼ばれる動きを繰り返し、
とにかく汗をダクダクかく!というのが定番でした。
けれどそんな状態は長く続くはずもなく
スネや腰を痛めるといった傷害に注目が集まるようになり、
“本当にからだに良い運動とはどういうものか”という点が
あらためて見直されるようになりました。

今は、様々な年齢層の人が
安全で楽しみながら行える運動がたくさんあります。
特徴は物を使って行うという点。
ボール、タオル、椅子、ゴムバンド、ダンベル
まだまだたくさんあります。
使い方やからだとの関わりを知っていれば
“病院にいく程ではない不快な症状”を
これらの道具を使って、または使わなくとも
改善できる術を身に付けることができます。
それぞれ“○○協会”と銘打って
資格講習会なども盛んです。
期間は種類によって2日で習得できるものもあれば
半年、一年かかるものもあります。
料金も¥20,000ぐらいから内容によっては
数十万円かかるものまでといろいろです。
このあたりは何をどのくらい、
どうしていきたいかによって決まってくるのでしょう。

自分自身が運動をとおして健康でありたい、
美しくありたい、それを人と共有して
心地良さ、そして効果を体感してもらいたい、
そんな思いが強く根底にあれば
“人に教える・伝える”事が可能です。
もちろん簡単なことではありませんけれどネ。

手厚い看護や介護はもちろん大切です。
ですがそこだけを見つめていては
ただそうなるのを待つだけになってしまいます。
そんな“守り”の姿勢ではなく、
先手必勝、予防活動で
これからの時代の波を乗り切っていく方法を
1人でも多くの方に見つめて頂けたら
先はきっと明るい。そう信じています。
私もいつか、教室で行っているオリジナルのプログラムを
広く浸透させていきたいと夢見て、日々邁進したい!
という希望だけは忘れずに持ち続けています。


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