インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第1回
インドでのビジネスについて、お話しします

人口12億人を超える大国インドが、成長路線に乗り、
世界の中でのプレゼンスを拡大し続けています。
この国は、人口構成や人材の質と量から見て、
これからも拡大をし続けることは間違いありません。
また、隣国のバングラデシュも繊維産業を中心に、
最貧国から脱していこうとしています。

一方の日本は、経済は成熟期に入り、
人口は減少していくと見られています。
こうした中、今後も日本が世界経済成長の果実を得ていくには、
インドなど南アジアの成長を取り込んでいく必要があります。

加えてインド人は親日で、日本製品の品質の良さを認識し、
日本人の技術を求めているという状況にもあります。

こうした恵まれた環境にありながら、インドに進出している日本
企業数は、中国より二桁も少ないものです。
これでは、みすみす成長の機会を見逃している状況にある、
と言わざるをえません。

私がインドに関わるようになったのは、製鉄会社勤務時代の
1996年です。
当時のインドにはショッピングモールもなく、街も暗い印象
を受けたものでした。
しかし、IT分野で頭角を現してきた頃で、
今後の大きな発展は感じさせる雰囲気は十分ありました。

そうして2004年に、インドと日本企業のビジネスをサポートする
現在の会社(有限会社アイジェイシー)を設立するに至りました。
それ以来私は、毎日インドとのビジネスに携わり、
失敗も成功もいろいろな経験をしてきました。

そうした体験を通じ、インド・ビジネス成功の鍵は、
いかに良いインド人と付き合い、彼らのモチベーションをいかに
上げるかにあると感じています。
それは、ちょっとした付き合いの仕方の積み重ねなのです。

このコラムでは、こうした経験の中から得た、インド・ビジネス
成功のためのヒントについてお話して行きたいと思います。

それでは、週2回の配信となりますが、
次回以降そうしたお話をさせていただきますので、ご期待下さい。


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2011年8月30日(火)

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