インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第49回
コラボレーション力が大事

前回のインドはベンチャーが育ちやすいという話の続きです。

当社のような日本企業のインド進出を支援する
という仕事の良い点は、
いろんな業界の人とかかわりが持てる点です。
インドというキーワードさえあれば、
どのような業種の方ともつながりが持てますので。
ですので、新しい物好き、
あるいはルーチンワークに辟易している人には
良い仕事だと思います。

当社がこのようにいろいろな業種の人と
付き合えるようになったのは、
インドという国が新たなことを
やりやすい環境であることが大きいと思ってます。

すなわち、インドは知り合いのツテなどがあれば、
いろいろな業界団体や役所、企業、個人などへの
アクセスがしやすく、
必要な人に会う事が日本よりも容易な環境だからです。

ですので、皆人脈はもちろん増やそうとするし、
仕事の内容にとらわれることなく、
普段から仕事のネタはないかと注意する姿勢があります。

ただそういった人は起業家や商人の場合であって、
インド人でも大企業や役所にお勤めの人の場合は違うでしょうが。

先日コンタクトしてきたインド人がいて、
その人は20代の宝石商でした。
その彼との話の中で、私がその時やっていた
ソフト開発のことを話した時に、
「その仕事、オレにやらせて!」と言ってきたのには驚きました。

聞くと、「知り合いに、
かなりのITスキルがある人がいるからITの仕事も出来る」
ということでした。
まぁ日本人の宝石商が100人いて、
仮に友達にIT技術者の人がいたとしても、
「そのシステム開発の仕事、オレにやらせろ」
と言う人はまず一人もいないでしょう。

私もこういう人達とばかり付き合っていると、
最近では彼らの考え方のほうが良いんじゃないか、
と思うようになって来ました。


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2012年2月14日(火)

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